「(アイツの修士論文『François MAURIA論』の草稿を読んだことがあるが、立派なものだった。悔しいが、感動さえ覚えた…なのに)」
と、ビエール・トンミー氏は、年齢を重ねれば重ねる程に文学者としての矜持を失って行く友人エヴァンジェリスト氏のことを思っていると、『マーガレット』の愛称として、『マッジ』もあることを教えたら、『ええー!マジ?!』と知性も品性も感じられぬダジャレを飛ばしてきたその友人が、更に呆れさせるiMessageを送ってくる。
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「『ペンギン葉山』さんは、『マーガレット』じゃったんじゃね!」
「『ペギー葉山』やのうて『ペンギン葉山やて』? 知らんわ。そんなん」
「あれ、知らんかったん?『ペギー葉山』は、よう(多分、子どもが)『ペンギン葉山』と云うとったんよ」
「ふん、クダランで。『ペンギン』云うたら、アンタやろ」
「え!そのこと、知っとんたん?」
「知っとるもなんも、アンタ、要りもせん画像を勝手に送ったきたやないか。それに、『プロの旅人』にも、その画像、載せてたやろ」
[参照]
【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その15]
「おお、さすが『プロの旅人』の主人公をはる男は違うのお」
「あないなクダランblogのことなんかどうでもエエ。『ペギー葉山』が、『ペギー』やさかい『マーガレット』や云いたいんかいな。それもどうでもエエことや」
「でものお、ワシと『ペンギン』との関係はそれだけじゃないんよ」
「なんや?動物園で見たことある、なんちゅう、ホンマ、どうでもエエことやないやろな」
「孫娘の幼稚園のクラスが、『ペンギン組』なんよ」
「アホンダラ!もう、『ペンギン葉山』も『ペギー葉山』もいらへん!」
「アンタ、高知嫌いなん?高知、行ったことあるん?印象はどうじゃったん?」
「ああ、『ペギー葉山』やさかい、『南国土佐を後にして』で、高知いうことやな。それも、どうでもエエことやが、せやな、高知には一度だけ行ったことあるで。せやけど、仕事で行っただけで、『コレが高知でっせ』ちゅうトコには行ってないさかい、なーんの印象もなーんの記憶にも残ってないで。多分、『何処にでもある日本の地方都市や』という印象(中心地に電電公社のビルがあって県庁と地銀の本店があるような)を持ったんやろな。『プロの旅人』で47都道府県を出張しまくったアンタかて、そーや思うやろ。何で日本の地方都市と新幹線の駅は日本中ドコも一緒やねん」
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「(そうだ。何故、日本は、元々は各地、独自色を持っていた地方を画一化してしまうんだろう?)」
と、歳老いて、歴史と美術(美なるもの)への興味が増したビエール・トンミー氏は、今度は、義憤から鼻腔を膨らませた。
(続く)
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