「(アイツに、歴史の裏側を教えてやる意味なんかないんだ)」
と思いながらも、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏宛にiMessageを続ける。
こちらの話を茶化しながらも聞いてくれる友人は、いやそもそも友人は、彼しかいないからであった。
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「『北条政子』と呼ばれるようになったのは昭和になってからなんや。当時、公文書では、『平氏女』。父親の『北条時政』は正式には、『平時政』なんや。周りが平のナントカばかりやから、普段は。『平義村」→『三浦義村』とか、『平祐親→伊東祐親』とか地名で呼んだんそうや。『北条時政』もそれと同じやな」
「『平参平』も、吉本興業じゃったけえ、大阪みたいじゃが、実は、広島県府中市の出身らしいけえ、『広島府中参平』なんじゃろうか?東京にも府中市があるけえ、区別せんといけんじゃろ。あ、広島県の中にも府中市と安芸郡府中町と2つ『府中』があるけえ、『広島府中市参平』なんかのお?」
「何をゴチャゴチャ云うてんのや。誰や、『平参平』て?」
「『てなもんや三度笠』にも出とったじゃろうがあ。『膝が壊れてしもうた』云うて、脚をカックンカックンさせながら歩いといて、最後は、脚気の検査みたいに、膝を叩いて脚を伸ばして、相手を蹴ったりしとったじゃないねえ」
「『あたり前田のクラッカ~』は覚えとるが、その『平参平』は知らんで」
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「(しまった!『あたり前田のクラッカ~』は覚えとる、なんて、アイツの術中にまた嵌ってしまった)」
と、後悔しながらも、脳裏には、『あたり前田のクラッカ~』と云う『あんかけの時次郎』の馬面が浮かんできていた。
(続く)
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