「(アイツ、自分こそ、ChatGPTに、『Rumspringa』のことなんか訊いては、反応を楽しんでいただろうに)」
と思いながら、ビーエル・トンミー氏は、
「(ChatGPTなるもののことを、アイツに教えられたのは癪だ)」
と、顔を少々歪めていると、友人エヴァンジェリスト氏から、やはり、何やら思惑ありげなiMessageが届いた。
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「アンタは、やっぱり凄いのお!」
「はああん?何がや?」
「アンタ、『ChatGPT遊び』に嵌っとるんじゃろ?」
「ああ、せやで。それが、どねして云うねんな?」
「『ChatGPT』を『遊び』道具にしてんのやろ?」
「やから、それが、どねして云うねん!?」
「『ChatGPT』まで、『おもちゃ』にするとはのお」
「なんや、微妙に表現変えてきて、怪しいでえ」
「『ChatGPT』は、女性なん?まあ、男性でも、アリ、じゃとは思うがのお、今の時代」
「アンタなあ」
「生身のオナゴだけじゃのうて、AIまでも『原宿の凶器』の犠牲者にするとは、アンタ、ホンマ凄いでえ!」
「あんな、どうやってAI相手に『凶器攻撃』すんのや?アンタ、してみい」
「妄想するんじゃろ」
「まあ、アンタなら出来るやろな。妄想系Blog書いてんのやさかいな。でもな、妄想してんのは、こっちやのうて、アッチの方や」
「アッチ?」
「『ChatGPT』やがな。アンタ顔負けの妄想のプロや。例えばやな、ワテ、『NHKの大河ドラマを制作年代の古い順に全部 教えてください』と訊いてみたんや」
「そんな事実関係の情報なんか、『ChatGPT』には『お茶の子さいさい』じゃろう」
「ところがや、回答が凄いねんで。こや、
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「According to ChatGPT (OpenAI, 2021), [
1. 『徳川家康』 (1966年)
2. 『鬼平犯科帳』 (1967年)
3. 『源平討魔伝』(1969年)
4. 『元禄落語心中』 (1971年)
5. 『花の下校』(1973年)
6. 『篤姫』(1975年)
7. 『大河』(1981年)
8. 『おんな城主 直虎』 (1984年)
9. 『おんな城主直虎2』 (1985年)
10. 『西郷隆盛』 (1988年)
11. 『龍馬伝』(1989年)
12. 『宮本武蔵』(1991年)
13. 『真田丸』(1992年)
14. 『陸奥守吉行』(1993年)
15. 『銀河万丈』(1994年)
16. 『義経』(1995年)
17. 『真田丸 2』 (1996年)
18. 『百々翁』(1997年)
19. 『青い海のナディア』 (1998年)
20. 『花子とアン』(1999年)
21. 『豊臣秀吉』 (2000年)]
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どや?大河ドラマの『元禄落語心中』って見てみたいで。『源平討魔伝』ってどんな話なんや」
「『昭和元禄落語心中』なら、漫画にあるみたいじゃ。『源平討魔伝』いうんは、アーケードゲームにあるみたいじゃ。あ、アーケードゲームは、ゲームセンターで遊ぶゲームらしいで。『ChatGPT』、よう知っとるのお」
「『鬼平犯科帳」なんて他局のドラマも出てきとる。大河ドラマで、『青い海のナディア』なんちゅうのがあると楽しそうやな」
「『ふしぎの海のナディア』いうアニメはあるようなんじゃが、どうやら、そりゃ、『ジュール・ベルヌ』の『海底二万里』と『神秘の島』を原案としとるらしいけえ、ChatGPTは、『SNCF』の大家のアンタに負けんフランス通なんかねえ」
「始末が悪いんは、『篤姫』とか『真田丸』とか『龍馬伝』ちゅう、正しい情報も入っとることや。更には、『陸奥守吉行』とか『銀河万丈』とかいかにもソレらしい一見正しい様な情報が紛れ込んどることや。コレ問題やで」
「『陸奥守吉行』は、有名な刀工、もしくは、その刀工が作ったかたなのことらしいのお。坂本龍馬も持っとったそうじゃけえ、大河ドラマとは関係あるんじゃね。『銀河万丈』は、有名な声優でナレーターじゃけえ、『銀河万丈』の半生を『銀河万丈』自身のナレーションで話を進める大河ドラマなんかねえ?」
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「(アイツ、一々、ネットで即、検索して、なんだかもっともらしい理屈をこねてくるところは、『ChatGPT』並みだな)」
と、ビエール・トンミー氏は、自分が思ったその皮肉に満足し、ニッ、と左の口の端を歪めた。
(続く)
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