1965年春、ビエール・トンミー君が、宇部市の琴芝小学校で、『鶏』を相手に『戯れ』ていた頃、エヴァンジェリスト君は、同じクラス(5年4組)の『帰国子女』子ちゃんに『初恋』をしたのだ。
まだ『くしゃれ緑』も知らず、『ウンギリギッキ』もしていなかったエヴァンジェリスト君には、その気持ちが『恋』であるという自覚はなかった。
しかし、その『収まり切らない』想いは、エヴァンジェリスト君に、ある『行動』を取らせたのであった。
学校を出て自宅に帰る『帰国子女』子ちゃんの20m程後を歩いて行くことにしたのだ。
明確に云うと、後をつけたのだ。
後をつけてどうしようと思ったのかは、分らない。エヴァンジェリスト氏自身、当時の自分の(エヴァンジェリスト君の)心情を解析できないらしい。
『帰国子女』子ちゃんの後をつけるエヴァンジェリスト君をビエール・トンミー氏が見たら、云ったであろう。
「この『ストーカー』野郎!君は子どもの頃から『ストーカー』だったのか」
だが、エヴァンジェリスト君は、『ストーカー』ではなかった。当時、『ストーカー』という言葉、概念がなかったから、ではない。
エヴァンジェリスト君が、『帰国子女』子ちゃんの後をつけたのは、彼女が、どこに住んでいるのか知ろうとしたのであろうが、『帰国子女』子ちゃんの自宅を知ったところで、何かをしようとした訳ではなかった。
何かをしようとした訳ではないので、エヴァンジェリスト君は、『ストーカー』ではなかったことを、エヴァンジェリスト氏の名誉の為に云っておく。
エヴァンジェリスト君は、ただただ『収まり切らない』想いから、自宅に帰る『帰国子女』子ちゃんの後を追うという『行動』を取ることになったのだ。
(続く)
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