(住込み浪人[その79]の続き)
「そうです。お迎えに参りました」
OK牧場大学構内にある『寮』の部屋の布団の中で体を『くの字』にした『住込み浪人』ビエール・トンミー青年の横に、EBSテレビのクイズ番組『テイトー王』のアシスタント・ディレクターの松坂慶江が座っていた。
「熱はないようですわ。さあ、参りましょう!」
『住込み浪人』ビエール・トンミー青年は、ようやく眼を開いた。
「(んぐっ!)」
またまた『反応』してしまった。美人であった。松坂慶江は、好きなタイプではなかったが、『住込み浪人』ビエール・トンミー青年の股間は、別人格のようであった。
「どうなさいましたの?さあ、お布団から出て下さいませ」
「いや…..」
「さああ!」
と、アシスタント・ディレクターは、布団を剥いだ。
「まああ!」
アシスタント・ディレクターが、叫び声を上げた。
「(まずい!)」
『住込み浪人』ビエール・トンミー青年は、『くの字』にした体を更に丸め、股間を隠した。
(続く)
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