2020年4月22日水曜日

【ビエール、怒る!】お前たち、年金受給者のことを知っているのか![中編]






「『給付金』は、『年金受給者』でももらえると思うがなあ」

何故か『Google Duo』の音声通話で怒りをぶつけてきたしてきた友人のビーエル・トンミー氏に、エヴァンジェリスト氏は、冷静な言葉で対応する。

「このドアホが!何が、『年金受給者でももらえる』や!『給付金』の元は、ワテらが払った税金や」
「ああ、『手を挙げた者に支給する』ってことに怒っているのか?」
「ちゃう、ちゃう」
「ああ、『給付金』を『スーパー・マン』の為の支援基金に寄付することか?」
「いや、そのことは、『秘密基地』中を探したが、監視カメラはみつからへんかったから、もうええんや。寄付はせえへん!」




「え、寄付はしないのか!?君が、夜な夜な、エロ画像をWindowsの『Chromeのシークレット・ウィンドウ』でを見ていることが公表されてしまうぞ」
「ワテが見ているのは、確かに女性の裸やが、ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』なんかの西洋絵画やねん。西洋美術史の勉強やで」
「ふん!それで結膜炎になって眼科通いになるのか?」




「な、な、なんで、結膜炎のこと知ってんねん?まあ、そないなことは今、どうでもええ。とにかくワテはもっと怒ってるんやでえ!」
「だから、何にだ?」
「『給付金』のことで、『年金受給者の収入は減らないのに』なんてことを抜かすスカタンがおるねん」
「ああ、そのことか」
「アホンダラや。年金の額は減らへんかもしれへんが、年金受給者の収入が減らんとは限らへんねん」
「ああ、その通りだ」
「君なら分かるやろけど、年金受給者の収入は、年金だけとは限らへんねん。いや、ぎょうさんの年金受給者は、年金だけでは食べていかれへんさかいに働いてんねん。老骨に鞭打ってな」
「ああ、そうだ」
「なのに、『年金受給者の収入は減らないのに』っちゅうのはどないやねん!実際、君は、年金だけでは食べていかれへんさかいに『スーパー・マン』になってんやろ」
「そうだ!全くもってそうだ!ううっ……き、き、君は、ボクのことを思って怒ってくれていたんだな。有難う!それなのに、ボクったら」
「いや、礼には及ばへん。ワテは適当なことを抜かす奴らが気に食わへんねん」


(続く)


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