「おいおい、どういうことやねん!?」
エヴァンジェリスト氏のiPhone SEに、FaceTime(ビデオ通話)で連絡してきたビエール・トンミー氏が、またしても怒っている。
「なんだ?まだ『給付金』のことで怒っているのか?」
「せやない。けど、なんやそれは?」
「はあ?」
「なんや、君のことや」
「ああ、今日、散髪したんだ。散髪屋は休業対象から外れたからな」
「それでますます人相が悪うなったんかいな」
「じゃ、これでどうだ?」
「少しはマシやが、まだあかん」
「仕方ないなあ、ではこれで」
「気持ち悪いでえ。それに、人相だけのことやないで。なんか、君の部屋、おかしいのとちゃうか」
「そうかあ?『社会的』には問題ないと思うんだけどなあ」
「それや!!」
「はああ?何が、それや、なんだ?」
「『社会的』には問題ない、ってどういうことだ?」
「それはまあ、『社会的』には問題ない、ということだけど」
「回答になってへんで。天下のOK牧場大学大学院のフランス文学修士らしゅうない」
「面倒臭いなあ。要するに、何を怒っているんだ?」
「ワテは、『社会的』が気に入らへんねん!」
(続く)
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