2021年4月12日月曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その56]

 



<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[トランクを忘れた寅さんなAクラス・Bクラス(続き2)]



「またまたなんや、いきなり。『カープ』って、野球の『カープ』のことやろ。興味はないが、そりゃ、知っとるわな」


ビエール・トンミー先生のベンツの『Aクラス』、『Bクラス』に関する講義となると思われていた先生と生徒エヴァンジェリスト氏ととのiMessageのやり取りは、何故か、自動会社『マツダ』(旧社名:『東洋工業』)に関する話題から『カープ』球団についての会話に変っていっていた。


「『カープ』の正式な会社名・球団名は何ですか?」

「『広島カープ』じゃないんやな、確か」

「そうです。『広島東洋カープ』です」

「せやったな。なんで『東洋」が入っとんねん?」

「その昔、『カープ』の経営を安定させる為に『東洋工業』が買収したので、その時に、『広島カープ』から『広島東洋カープ』と社名・球団名を変え、『東洋』の名前が入ったんです」

「なら、なんで今は『広島マツダ・カープ』にせんのや?なんか、アンタの方が先生になって気に食わんがな、この状況は」

「今は『カープ』は、『マツダ』の『持分法を適用していない非連結子会社』だからです」

「天下に響くハンカチ大学商学部出身のワシには、『持分法を適用していない非連結子会社』とは何か、よう分っとるが、そりゃ、『マツダ』は『カープ』とあんまり関係あらへんで、いうことか?」

「そうです」

「なら、なんでまた『広島カープ』に戻さんのや?」

「『カープ』は今、『松田』家の同族経営だからです。オーナーは、私が県人会でお会いしたことのある『松田元』さんです。『松田耕平』さんのご子息です」

「ホンマ、もう、どうでもええんやが、それならそれで『広島マツダ・カープ』でええんやないけ?」

「ああ、先生ともあろうお方があ!『松田』家は、自分が作った『東洋工業』を追われたんですよ。そして、会社名も変えられてしまったんですよ、『マツダ』に。『松田』家の思い入れは、『マツダ』にはなく『東洋工業』に、そう、『トーヨー(東洋)』にあるのだ、と私は思っています」

「なんや、それ。オゲレツなあんたらしゅうない、なんか、しみじみする話やないかいな」




「私の思い入れも、『東洋工業』です。そして、『ハッチバック』のファミリアを出したのも『東洋工業』だったと思います。確か、1977年頃でしたからね。『東洋工業』が『マツダ』になったのは、その後、1984年です」

「なんや、昔のことがあんまし思い出せんアンタらしゅうなく、正確な記憶やんか。でも、そうやな、日本で『ハッチバック』が流行り出したんは1970年代やからな」

「当時、上井草の(正確には下石神井の)私の下宿の側の家の人がファミリアに乗っていて、なんだか嬉しかったことを覚えています」

「おお、あの便所臭かった下宿やな」

「そうです。先生が、初めてクルマ『ビートル』に初めて乗っていらして、近くの道の角をなかなか曲がれず、その挙句、駐車違反で捕まったあの下宿です」

「捕まった、いう云い方はやめんかいな。前にも云うたようにやな、駐車違反は行政処分やから前科にならへんし、。正式の『罪状』は、『無余地駐車違反』やで」

「そんな言い訳はどうでもいいんですが、要するに、先生が駐車違反で捕まった少し前の頃に『ハッチバック』のファミリアが出て、『おお、こんなクルマがあるのか!』と思ったんです。クルマの後ろが、開いて荷物も一杯積めそうだし、格好良くて便利そうなクルマだと思いました」

「そうかなあ、ワテは、そうは…」



(続く)




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