<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[トランクを忘れた寅さんなAクラス・Bクラス(続き10)]
「『エルク』は、鹿や。『ヘラジカ』のことやし、北アメリカでは、『ムース』やな」
ビエール・トンミー先生は、ベンツの『Aクラス』に関して自身が衝撃を受けた『エルクテスト』の『エルク』とは何か、生徒エヴァンジェリスト氏にiMessageで説明を始めた。
「ああ、ノムラですね」
「は?ああ、野村萬斎は、『エルク』やないが、今回の東京オリンピックの開会式・閉会式の総合統括を降りた云うか、降ろされたあ云う方がエエんか、分らへんが、まあ、クルマに跳ね飛ばされたようなもんやろな。その意味では、『エルクテスト』の『エルク』かもしれへんで」
「先生もボケをかましてきましたねえ。『ノムラ』は、プロ野球の野村克也ですよ。『ムース』というあだ名でした」
「ほうそうかあ。ワテ、野球とかスポーツにはちーとも興味あらへんさかいな。野村克也が、『ムース』であろうが『ポマード』やろうが、なんでもかめへんねん。要するにや、最初の『Aクラス』は、『エルクテスト』でやな、車高が高すぎて横転したんや」
「ああ、曙とか、相撲で欧米人力士が、腰高で負けてしまうようなものなんでしょうね」
「せやから、スポーツには興味ないんやて。それと同じで、『Aクラス』、『Bクラス』にも興味ないねん。ただ、最初の『Aクラス』の『W168』の横転には、びっくりはしたんやけどな。『W168』が衝撃やったん云うんは、そのことや。あの時んの写真は、衝撃的やったんや」
「ああ、曙が、総合格闘技デビュー戦でボブ・サップにKO負けした時のダウン姿みたいなもんだったんでしょうねえ」
「あんさんがクドイんは昔から知っとるが、なんでも無理矢理、相撲とか格闘技の方に話を持っていくんは、エエ加減にしいや。ワシは、SAP社は知らんでもないが、ボブ・サップなんか知らんで。真面目に聞く気いないんなら、講義止めるで」
「先生こそ、『Aクラス』、『Bクラス』には興味ない、と云うことで、『Aクラス』、『Bクラス』の違いの説明をなしで済ませようとされているのではありませんか?」
「なんやてえ!さっきも云うたように、『Aクラス』も、二代目の『W169』まではユニークな形やったけど、三代目からは普通のバッチバックや。『Bクラス』なんか、もう問題外の外の更に外や。『なんやAクラスと似たような車やな』と思うたが、同じハッチバックやさかい、ホンマんとこ、違いが分らんわ。『Bクラス』のプラットフォームは『Aクラス』のと同じで、『Aクラス』とは兄弟車・姉妹車や云われとるが、『Bクラス』の方が、全体にちょっと大きゅうて車高も高い、車内の広いハッチバックで無骨な感じ、『Aクラス』の方がスポーティな感じになっとる云うことらしいけどな、もう全然興味なし。せやからメルセデス・ベンツのコードネームも知らんで」
「失礼しました。本当に『Aクラス』、『Bクラス』にはご興味ないんですね。とはいえ、その違いは、しっかり認識していらっしゃる。さすがです。今後、『Aクラス』、『Bクラス』を見かけたら、『君、それでもベンツかねえ』と蔑んでやります」
(続く)
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