2021年4月14日水曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その58]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[トランクを忘れた寅さんなAクラス・Bクラス(続き4)]



「要するに、『後ろから横からど~ぞ!』(『後ろから前からどうぞ』の曲に乗せて)というクルマでしょ」


生徒エヴァンジェリスト氏は、ベンツの『Aクラス』、『Bクラス』もそうである『ハッチバック』にせよ、『ハッチバック』との違いが判らないものの『バン』、『ワゴン』等々の特性をiMessageで歌うように、ビエール・トンミー先生に告げた、


「あんさんにかかると、なんでもオゲレツになるなあ」

「『ハッチバック』や『バン』、『ワゴン』、『ステーションワゴン』、そして、『ワゴン』なのに『ミニバン』なんかの違いをオゲレツの一言で誤魔化していいというものではありませんよ、先生!」

「あんさん、あんまし物事を突き詰めて考えたらあかんで。そういったある種の真面目さがやな、ここんとこ間違えんといてな、あくまである種の真面目さやで、アンタの本性はオゲレツやからな。そのアンタのある種の真面目さのせいで、サラリーマン時代、アンタ、仕事依存症になって産業医のお世話になったんやろ」

「先生、お言葉ですが、ベンツの『Aクラス』、『Bクラス』のことを理解するには、『ハッチバック』や『バン』、『ワゴン』のことを曖昧に済ませたまま、講義を進めて頂いては困ります」

「ほうかあ、しゃあないなあ。まあ、明確な定義ちゅうもんがある訳やない思うけどな、『ハッチバック』は、船の『ハッチ』のように跳ね上げるような扉が後ろについたクルマの形状のことやから、『バン』や『ワゴン』なんかも『ハッチバック』いうたら『ハッチバック』やな。でもな、『バン』と『ワゴン』はちゃうで」

「なんとなくなんですが、『バン』の方がダサくて、『ワゴン』の方がスマートなイメージがあります」

「おお、アンタ、時々、センスええこと云うな。その感覚、間違うとらんで。『バン』は、貨物を載せて運ぶ商用車で、『ワゴン』は基本は人を乗せて運ぶ乗用車なんや。そやさかい、『バン』は『4ナンバー』で、『ワゴン』は『5ナンバー』か『3ナンバー』なんや。まあ、一般的には乗用車の方が商用車よりスーマーとやろな」

「おお、また訳の判らないことを!なんですか、『4ナンバー』とか、『5ナンバー』とか『3ナンバー』とか?でも、『3ナンバー』って聞いたことがあるような気がします。高級車だったような気もしますが」

「アンタ、クルマのこと、クルマのナンバーのこと知らんくせに、時々、ちょっと正解に近いことを云いよるな。『4ナンバー』とか、『5ナンバー』とか云うんはな、ナンバープレートの地域名の横にある番号の1桁目のことなんや。『4ナンバー』は貨物自動車、『5ナンバー』は乗用自動車や」

「ああ、ナンバープレートのあの番号ですね。でも、先生は、『ワゴン』は『5ナンバー』か『3ナンバー』と仰いました。『ワゴン』は乗用車なら『5ナンバー』ではないんですか?」

「乗用自動車は『5ナンバー』のものと『3ナンバー』ものとがあんねん。自動車のボディサイズと排気量とで違ごうてくんねん。そこでや、一般には、『3ナンバー』は高級車と思われとったりしたもんなんや。『3ナンバー』の方が、ボディサイズも排気量も大きいさかいな」

「おお、なるほど!然るに、先生は、『3ナンバー』人間ですね。『原宿の凶器』と呼ばれた程のモノもお持ちですしね。『小物』の私なんか『5ナンバー』野郎です」





(続く)




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