<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[アメリカ象のMクラス(続き3)]
「エエ加減、『アラバマ』のことを『ML』なんとかというベンツちゅう云い方するんやめえな。気持ち悪いで」
ビエール・トンミー先生は、通称を『アラバマ』というベンツについてのiMessageによる講義をしようとしていたが、そのベンツの呼び方について、生徒エヴァンジェリスト氏に注文をつけた。
「それにな、その『ML』は、なあ、謂わば『M』クラスやが、ありゃ、ベンツやないで」
「ええー!なんと衝撃的なご発言を!では、あのスリーなんとかというエンブレムは、偽物だったんですね!」
「おいおい、その『スリーなんとかという』云い方も止めんかいな。『スリーポインテッド・スター』やで」
「ああ、その『スリーポインテッドなんとか』が、あの『アラバマ』には付いてましたが、どこかで『スリーポインテッドなんとか』を入手して取り付けたんですね。アイコラ車なんですね!」
「おいおい、あんさんとはちゃうで。あんさんは、アイコラ職人で、将来、人間国宝にもなるかもしれへん程の腕なんは知っとるが、ベンツにアイコラなんてあれへん。いや、あんさんが云うとる意味とはちゃうが、ベンツのアイコラ車みたいなんはなくはないねん」
「ああ、『アラバマ』は、やはりアイコラ車だったんですね!」
「ちゃうで。ベンツのアイコラ車みたいなん作っとるんは、中国や」
「物真似が得意と云われている国ですね。違法にアイコラしているんですね!私のアイコラは、ちゃんと著作権フリー・商用フリーの画像、肖像権を放棄した人の写真しか使っていませんからね」
「いや、違法やあらへんのや。ベンツ公認か黙認中とこやろうと思われるんやが、『北京汽車』ちゅう中国の自動車メーカーが、ベンツと提携しとってな、『Bクラス』によう似た『BC301Z』いうクルマ作ったり、最近では、『Gクラス』に似た『BJ80』いうクルマ作ったりしてんねん。せやけど、『スリーポインテッド・スター』は付けてへんさかい、アイコラ車いうかコピー車みたいな感じやな。でな、『北京汽車』は、メルセデス・ベンツ社の親会社であるダイムラー社の上から3番目の株主なんや。ダイムラー社の筆頭株主は、『浙江吉利控股集団』ちゅうこれも中国企業で、この会社は、『ボルボ』の筆頭株主にもなってんのや」
「へええ~。ベンツって、ドイツの会社であり、ボルボってスウェーデンの会社だと思ってましたが、中国の会社だったんですね」
「という訳でもないんやがな」
「要するに、『北京汽車』は、ベンツのコピー車を作って、でも、『スリーポインテッドなんとか』とは別のエンブレムをつけてるんですね?」
「そういうこっちゃな」
「しかし、私が見た『アラバマ』には、『スリーポインテッドなんとか』が付いてましたよ。あれこそ、偽物ベンツ、アイコラ・ベンツだったんですね!?」
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿