<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[トランクを忘れた寅さんなAクラス・Bクラス(続き6)]
「おお、『お尻』って『ヒップ』じゃないか、とは、意外にもエエとこついてきたなあ」
ビエール・トンミー先生のiMessageによる生徒エヴァンジェリスト氏に対する『ベンツ講座』は、ベンツの『Aクラス』、『Bクラス』の講義から派生に派生を重ね、さらに派生して、クルマのリヤシートの『リヤ』の意味に関する講義となっていた。
「『お尻』は、英語で『hip』ではないんや。『buttocks』とか、そしてやな、『rear』云うんや。『hip』は、まあ、『股関節』云うか、『腰回り』いう感じやな。3サイズの一つが、『ヒップ』のサイズ云うやろ」
「おお、流石です。英語圏の女性とも『ふか~い』お付合いをお持ちの成果ですね」
「ホンマ、いてまおうか!」
「しかし、私としては、『ヒップ』の方が、セクシーと云うか卑猥な感じでいいとと思います」
「せやから、せやから、エエ加減、そのオゲレツ卒業しいな。ベンツのこと学ぶんやないんけ?『Aクラス』、『Bクラス』のこと、まだ殆ど説明してないで」
「要するに、後部座席は、『ヒップシート』ではなく『リヤシート』って云うんですね?『ヒップシート』だと、なんだか、『ヒップ』型の椅子に座るようでオゲレツですものね」
「あんさんなあ…まあ、エエわ。ええか、『バン』ではな、リヤシートの部分より荷物にスペースの方が広うないとあかんさかいに、リヤシートは、スライドでけんし、リクライニング機能もないんや。乗用車と違うて、荷室を広うせなあかんさかい、後部座席のとこをゆったり広くとることはでけんのや」
「それは困ります」
「は?なんでや。あんさん、運転免許持ってへんし、クルマ乗らへんやろに」
「だって、皆さん、後部座席で色んなコトなさるんでしょ?」
「え?色んなコト?」
「その時、後部座席のとこが狭く、リヤシートがリクライニングできないと、そのコトをする時に、体のあちこちがドアやらシートやらにぶつかって痛いでしょうに」
「ははあ?!あんさん、重篤な病気や。仕事依存症になったんと同じで、『オゲレツ依存症』や。今からでも遅うない。早よ病院へ行けや。そのままやと、確実に官憲に厄介になるさかい、防衛的に自首するのもエエで」
「いえ、私のオゲレツは、病気ではなく、本性ですから治しようがありません」
「もう勝手にしいや。そないなコトで『バン』が困るん奴はやな、『ワゴン』にすりゃエエんや」
「おお、なるほど!それは理屈ですね。『ステーションワゴン』ではなく『ワゴン』にすればいいんですね?」
(続く)
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