<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[トランクを忘れた寅さんなAクラス・Bクラス(続き13)]
「ええから聞きいな。あんさんもシンガポール航空の評判はエエことは、知ってるやろ」
ビエール・トンミー先生は、ベンツの『Aクラス』のセダンについての講義なのに、何故か、シンガポール航空について、生徒エヴァンジェリスト氏にMessageで語り出していた。
「ふふっ…そりゃ、知ってるも何も」
「その手には乗らへん。『サロンケバヤ』のことは、話さへんで」
「おお、さすがです!『サロンケバヤ』のことをご存じなんですね!」
「あんさんは、シンガポール航空のCAの制服の『サロンケバヤ』をチャイナ・ドレスと勘違いしたんやろ」
「おお!どうして、そのことをご存知なんですか?」
「またまた態とらしいで。『プロの旅人』に書いてあるやないけ。アメリカ出張の時に、JALに乗り遅れて乗ったシンガポール航空で『サロンケバヤ』を着たCAの鼻の下伸ばしたんやろが」
「先生こそ、『サロンケバヤ』のCAを見て、『んぐっ!』されたんでしょう!?」
「やめいな。『サロンケバヤ』のことは話さへん云うたやろ。問題は、ワテが、『サロンケバヤ』で『んぐっ!』したかどうかやないねん。これは、『ベンツ講座』やで」
「『サロンケバヤ』のCAを見て、『んぐっ!』されたことは、否定なされないんですね」
「せやから、問題は、『サロンケバヤ』やないねん。例えばや、『サロンケバヤ』を着たCAがしてくれたサービスや」
「おお、『サービス』ですか!先生、それはイケマセン!」
「何がイケンのや?」
「シンガポール航空は、ピンサロではありませんよ!」
「イケンのは、あんさんのそのオゲレツな発想や。ええか、『サロンケバヤ』を着たCAは、ワインは赤と白のフルボトルを掲げて『どちらかエエですか?』ちゅうて選ばせてくれるんや」
「シンガポール航空のCAが、関西弁喋ったんですか?」
「このドアホめが!ええか、普通は小さな小瓶をくれるやろが、シンガポール航空では、フルボトルなんや」
「は?それって、当り前ではないんですか?」
「あんさん、海外出張ではビジネス・クラスしか乗ったことあらへんのやろ」
「そうですが」
「ワテは、シンガポール航空のエコノミー・クラスに乗ったんや」
「それは、それは。センセともあろうお方が、エコノミー・クラスだなんて、似つかわしくありません。あ、そうかあ、『Economy Class』で『Eクラス』と勘違いされたんですね」
「なワケないやろ。ベンツやないんやからな」
「先生は今、シンガポール航空を航空業界のベンツとして語っていらっしゃるのではないのですか?」
「おお、あんさん、ホンマ、時々、的を射たことを云うなあ。そやねん。シンガポール航空を航空業界のベンツなんや」
(続く)
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