<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[トランクを忘れた寅さんなAクラス・Bクラス(続き5)]
「あんさん、ホンマ、オゲレツやなあ。クルマの分類番号でもなんでも無理やりオゲレツに持っていくなあ。それもある種の才能やで」
ビエール・トンミー先生のiMessageによる生徒エヴァンジェリスト氏への『ベンツ講座』は、ベンツの『Aクラス』、『Bクラス』の講義から派生に派生を重ね、クルマのナンバーの分類番号である『3ナンバー』、『5ナンバー』論議となっていた。
「まあ、確かにワテのベンツは、『3ナンバー』やで。せやけどな、ワテの『モノ』は今や『原宿の小器』やで。もうアカン….て、何、云わすねん!ええか、今はな、『3ナンバー』やから高級車とも云いきれんようになっとんねん。クルマ全般に大型化してやな、『5ナンバー』でも規定値上限ギリギリのクルマもあって『3ナンバー』とあんまし違わんのもあるねん。同じ車種でもオプションなんかの違いで『5ナンバー』のもんと『3ナンバー』のもんとあったりすんねん」
「だったら、『5ナンバー』でも『3ナンバー』でも、どっちでもいいんじゃないですか?」
「それがそうでもないねん、と云いたいとこやけど、まあ、どっちでもエエ云やあそうやねん。『3ナンバー』の方が、『5ナンバー』より税金が高そうやけど、自動車税は、排気量で決まるさかい、排気量2000cc以下でも車体サイズが大きゅうて『3ナンバー』のクルマは、『5ナンバー』と同じやねん。自動車重量税は、まさに重量で決まるさかい、普通は大きいクルマが多い『3ナンバー』の方が高いんやけど、あくまで重量次第やで、『ナンバー』で決る訳やないねん」
「『5ナンバー』、『3ナンバー』と『4ナンバー』も、これもどっちでもいいんですか?」
「いや、そこはそやないねん。つまりな、『バン』と『ワゴン』とはな、きっちり違いがあるんや。乗用車の自動車税は排気量で決るけどな、貨物自動車の場合は最大積載量で決まんねん。『5ナンバー』の自動車税は最高で年額4万円くらいやが、『4ナンバー』は、1万円円前後で済むんや」
「商用に使うか、乗用に使うか、だけのことでしょ。『ワゴン』でも商用に使ったら『4ナンバー』になるんじゃないんですか?」
「アホか、文学修士のアンタらしゅうもない。それやったら、『ワゴン』乗る連中は、皆、『これ、商用に使いまっさかいな』云うて『4ナンバー』にするがな」
「そうしないんですか?」
「ちゃうんや。『バン』、『ワゴン』にはちゃんと定義があるんや。『バン』は、定員乗車で、リヤシートの部分より荷物にスペースの方が広うないとあかん」
「は?リヤシートって、何ですか?リヤカーの座席ですか?リヤカーに座席なんてないと思いますが」
「あんさん、ボケかましとるようで、そうでもないで。リヤシートの『リヤ』は、そうや、『リヤカー』の『リヤ』と同じや。『後ろ』とか『お尻』ちゅう意味なんや。やから、リヤシート云うんは、後部座席のことやな」
「おお、またまた『後ろからど~ぞ!』(『後ろから前からどうぞ』のメロディー的に)なんですね」
「あんさん、もうエエ加減、そのオゲレツ卒業しいな」
「先生、でもまた疑問です」
「なんや、面倒臭いなあ。一向に講義が進まへんで」
「先生は今、『リヤ』って『お尻』だと仰いましたが、『お尻』って『ヒップ』ではないんですか?」
(続く)
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