<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[トランクを忘れた寅さんなAクラス・Bクラス(続き8)]
「ベンツの『Aクラス』、『Bクラス』は、『ワゴン』ではないねん」
ビエール・トンミー先生のiMessageによる生徒エヴァンジェリスト氏に対する『ベンツ講座』は、ようやくベンツの『Aクラス』、『Bクラス』関する講義となってきた。
「『Aクラス』、『Bクラス』は、『ハッチバック』なんや」
「はああ!?先生、私を揶揄っていらっしゃるんですか?先生は、『ハッチバック』は、船の『ハッチ』のように跳ね上げるような扉が後ろについたクルマの形状のことなので、『バン』や『ワゴン』なんかも『ハッチバック』と云えば『ハッチバック』だ、と仰ったではないですか!先生は、嘘をつかれたんですか?!」
「いや、それはそれで嘘やないんやが、『Aクラス』、『Bクラス』は、『ワゴン』とは云わんのや。それはな、『ワゴン』、まあ、『ステーションワゴン』はやな、元々、『セダン』の後ろの方を伸ばして荷室も一体化させたもんなんや。でも、『Aクラス』、『Bクラス』なんかの『ハッチバック』は、クルマの形状としての『ハッチバック』のことやのうて、『セダン』の形を変えたのとはちゃう『ハッチバック』形式のコンパクト・カーのことを云うのや」
「なんだか、分ったような分らないような説明ですが、つまり、『ハッチバック』の『Aクラス』、『Bクラス』は、チャチなクルマ、ということなんですね」
「いや、チャチ云う訳やないけどな」
「ああ、『Aクラス』の『A』は、『アカン(Akan)』とか『アラアラ(Araara)』、もしくは『アッカンベー(Akkannbeh)』の『A』なんですね」
「あのなあ…」
「そして、『Bクラス』の『B』は、『ブス(Busu)』とか『ブサイク(Busaiku)』、もしくは『ボケー!(Bokeh!)』の『B』なんですね」
「ホンマ、エエ加減にせえよ。どこの外国の会社が、自社商品名に日本語のローマ字の頭文字を使うねん。ワテ、『Aクラス』、『Bクラス』には興味ないんやけど、ま、説明したるわ。『Aクラス』の『A』は、エントリー・モデルやさかい、アルファベットの最初の文字を使うたんや。『Bクラス』は、『Aクラス』を元に作っとるさかい『A』ではないが『C』ではないし、で『B』になったんやろな」
「ま、適当なもんですね。『Aクラス』、『Bクラス』って、詰まるところ、その程度のクルマなんでしょ。先生だって、興味お持ちではないってことですし」
「確かに、始めてトランクのない見た時は、『なんでそんなにしてまでベンツやねん』と思うたで。『Aクラス』と『Bクラス』のことやけどな」
「ふん!今後、街で『Aクラス』、『Bクラス』見かけたら、『無理してるんだなあ』と蔑んでやります」
「それは、アンタの勝手やが、『W168』を見た時は、衝撃やったで」
「は?『W168』?何ですか、それは?」
「ああ、コードネームや。『W168』は、最初の『Aクラス』なんや。車高の高いクルマでなあ」
「ああ、チンケなクルマ、とお思いになったんですね」
「チンケいうかユニークな形やったんや、二代目の『W169』まではな。せやけど、ワテが衝撃受けたんは、形やないねん。『エルクテスト』や」
(続く)
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