<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[アメリカ象のMクラス(続き)]
「先生、広島市立翠町小学校をご存じですか?」
生徒エヴァンジェリスト氏は、『ML』なんとかというトランクのないベンツを見たとことに関連して、何故かテニスやゴルフに言及し、更に意味不明な質問をビエール・トンミー先生にiMessageで送った。
「知らんがな。やけど、名前からすると、アンタの実家のあったんが、翠町やさかい、アンタが行っとった小学校か?」
「違います。翠町小学校は、私が小学校を卒業した直後に出来たので、私が通ったのは、皆実小学校でした」
「なんや、そのカイジツ小学校ちゅうんは?」
「広島皆実高校がご自身の母校であることを誤魔化すだけではなく、同じ『皆実(ミナミ)』の名前が付く小学校のことまでも誤魔化すんですか!」
「もう、そんなん、どうでもエエがな。で、何云いたいねん?」
「翠町小学校の正門の前に、ゴルフの打ちっ放しの練習場があったんです。ウチのすぐ近くでしたので、母が、そこで受付のパートをしていたことがあったんです」
「ああ、そこで、ゴルフの球を打ったことがあんねんのやな」
「さすが先生です。その通りです」
「なら、アンタ、アンタが毛嫌いするゴルフをしたことになるやんか」
「いえ、ただの打ちっぱなしをしただけですし、母がタダで球を打たせてくれたので、金持ちのするゴルフをしたことにはなりません!」
「もう屁理屈ばっかり云いよるなあ。でも、そんなんどうでもエエわ。あんさん、結局、何、云いたいねん?」
「私が見たあの『ML』なんとかというベンツは、ゴルフに行く時用のクルマで、でも、先生は、ゴルフをなさらないので、『ML』なんとかにはお乗りにならないんですね?」
「あんさん、また妙なこと云い出しよるなあ。面倒臭いけど、訊いたるわ。なんや、その心は?」
「いえ、別に謎かけしてるんではありませんが、だって、先生、私が『ML』なんとかというベンツのことを話したら、『ああ、アーノルド・パーマーかあ』と仰ったので、ゴルフ関係のクルマだと思ったのですよ」
「ホンマ、呆れるを通り越して感心するわ。なんで、『アラバマ』が『アーノルド・パーマー』になんねんなあ?聞き間違いにも程っちゅうもんがあんねんでえ」
「私、歳のせいで耳が遠くなったんでしょうか?」
「聞き間違い云うてしもたが、いつも云っとるように、iMessageちゅう読む文字をどうやった聞き間違えんのや?」
「ああ、先生のiMessageは語り出してくるんです。iMessageを読んでいると、私の頭の中に先生のお声が聞こえてくるんですよ」
「なことある訳ないやろが、ええか…」
(続く)
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