2021年4月28日水曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その72]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[アメリカ象のMクラス(続き)]



「先生、広島市立翠町小学校をご存じですか?」


生徒エヴァンジェリスト氏は、『ML』なんとかというトランクのないベンツを見たとことに関連して、何故かテニスやゴルフに言及し、更に意味不明な質問をビエール・トンミー先生にiMessageで送った。


「知らんがな。やけど、名前からすると、アンタの実家のあったんが、翠町やさかい、アンタが行っとった小学校か?」

「違います。翠町小学校は、私が小学校を卒業した直後に出来たので、私が通ったのは、皆実小学校でした」

「なんや、そのカイジツ小学校ちゅうんは?」

「広島皆実高校がご自身の母校であることを誤魔化すだけではなく、同じ『皆実(ミナミ)』の名前が付く小学校のことまでも誤魔化すんですか!」

「もう、そんなん、どうでもエエがな。で、何云いたいねん?」

「翠町小学校の正門の前に、ゴルフの打ちっ放しの練習場があったんです。ウチのすぐ近くでしたので、母が、そこで受付のパートをしていたことがあったんです」

「ああ、そこで、ゴルフの球を打ったことがあんねんのやな」




「さすが先生です。その通りです」

「なら、アンタ、アンタが毛嫌いするゴルフをしたことになるやんか」

「いえ、ただの打ちっぱなしをしただけですし、母がタダで球を打たせてくれたので、金持ちのするゴルフをしたことにはなりません!」

「もう屁理屈ばっかり云いよるなあ。でも、そんなんどうでもエエわ。あんさん、結局、何、云いたいねん?」

「私が見たあの『ML』なんとかというベンツは、ゴルフに行く時用のクルマで、でも、先生は、ゴルフをなさらないので、『ML』なんとかにはお乗りにならないんですね?」

「あんさん、また妙なこと云い出しよるなあ。面倒臭いけど、訊いたるわ。なんや、その心は?」

「いえ、別に謎かけしてるんではありませんが、だって、先生、私が『ML』なんとかというベンツのことを話したら、『ああ、アーノルド・パーマーかあ』と仰ったので、ゴルフ関係のクルマだと思ったのですよ」

「ホンマ、呆れるを通り越して感心するわ。なんで、『アラバマ』が『アーノルド・パーマー』になんねんなあ?聞き間違いにも程っちゅうもんがあんねんでえ」

「私、歳のせいで耳が遠くなったんでしょうか?」

「聞き間違い云うてしもたが、いつも云っとるように、iMessageちゅう読む文字をどうやった聞き間違えんのや?」

「ああ、先生のiMessageは語り出してくるんです。iMessageを読んでいると、私の頭の中に先生のお声が聞こえてくるんですよ」

「なことある訳ないやろが、ええか…」



(続く)




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