2021年4月17日土曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その61]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[トランクを忘れた寅さんなAクラス・Bクラス(続き7)]



「おいおい、もう云うたやろ。『ワゴン』にも、『トールワゴン』とか『ミニバン』とかあるけど、あんさんが云うてる『ワゴン』は、『ステーションワゴン』のことや。せやから、『バン』が嫌で選ぶクルマは、『ワゴン』でも『ステーションワゴン』でも、この場合、同じこっちゃ」


ビエール・トンミー先生のiMessageによる生徒エヴァンジェリスト氏に対する『ベンツ講座』は、ベンツの『Aクラス』、『Bクラス』が『ハッチバック』であることに関連して、『ワゴン』に関する講義となっていた。


「つまり、『ワゴン』は、『ワゴン』なクルマのジャンルを指す言葉で、『バン』に似ている『ステーションワゴン』はその一つ、と云うことなんですね?」

「ん、ま、そんなとこでエエわ」

「では、『ステーションワゴン』って、『ステーション』、つまり、駅で使う『ワゴン』のことなんですか?でも、『ステーションワゴン』は、駅前でも見掛けますが、駅ではないところの街中でも見掛けますけれど」

「あんさん、ホンマは、『ステーションワゴン』のこと知ってんやないんけ?せや、『ステーションワゴン』は、元々は『駅』と関係してるんや。駅に着いた人や荷物を目的地まで運んだり、逆に駅まで運んだりするクルマが元なんや」

「先生は、本当になんでも知っていらっしゃる。ですが、その由来からすると、『ステーションワゴン』って商用車ではありませんか?」

「うっ…」

「なんか、言葉というかクルマの定義って、いい加減ではありませんか?だから、『ミニバン』が『ワゴン』だったりするんですね」

「これやからシロートは困んねん。あのな、『ミニバン』の『バン』は、商用車の『バン』の『バン』じゃのうて、『キャラバン』の『バン』なんや。『キャラバン』は、まあ、『トレーラー・ハウス』やな。見てみ、『ミニバン』は、『トレーラー・ハウス』みたいやろ」

「先生!」

「おっと待ちいな。あんさんの云いたいこと分ってるで。じゃ『ミニバン』って小さくはないのの、なんで『ミニ』なんか、云うねんやろ。ええか、それはな、今の『ミニバン』みたいやがもっと大きい『キャラバン』いうクルマがあって、それより小さいクルマがでけたんが『ミニバン』なんや」

「ふうう……先生、話が長すぎます。眠くなって欠伸が出そうです」




「なんやて!あんさんが、あれやこれや訊いてくるさかい、説明してやってんやないけ!」

「いい加減、『Aクラス』、『Bクラス』の説明をして下さい。要するに、ハッチバック・スタイルの『Aクラス』、『Bクラス』は、商用車ではないので、『ワゴン』なんですね?」

「いや、それはちゃうで」



(続く)



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