<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[アメリカ象のMクラス(続き4)]
「いや、『アラバマ』は、ホンマもんのベンツや」
ビエール・トンミー先生は、通称を『アラバマ』というベンツを偽物ベンツではないかと云う生徒エヴァンジェリスト氏の発言をiMessageで否定する。
「先生、失礼ながら、理解不能です。先生は、先程は、『ありゃ、ベンツやないで』と仰り、今は、『ホンマもんのベンツや』と仰る。先生は、私を弄ばれています。アタシをオモチャにしちゃあ、いや~ん!」
「ウゲーっ!気持ち悪いこと云うなや。『アラバマ』、つまり、ベンツの『Mクラス』は、間違うなく『ベンツ』やが、ワテは『ベンツ』とは認めへん、『ベンツ』と認めるには値せえへん、ちゅうことなんや」
「ああ、『Aクラス』、『Bクラス』のように蔑むべき対象ということなんですね?」
「そういうことやないんや。ワテは、なんだかんだ云うてもな、『Aクラス』、『Bクラス』は、ベンツやと思うで。そこまでせんかてええやん、とは思うがの」
「『アラバマ』、つまり、ベンツの『Mクラス』は、蔑むべき対象ではないんですか?」
「『ベンツ』とは認めへんさかい、蔑むにも値せえへんねん。あれはな、アメリカ向けに設計されて、アメリカのアラバマ州で生産されたクルマなんや」
「ベンツって、筆頭株主は、中国の会社だったり、生産をアメリカでしたりと、今やドイツの会社ではありませんね」
「うっ……無意識にかもしれへんが、結構、痛いとこついてくるやないか」
「あっ、でも、先生が付いているから大丈夫ですね、ベンツは」
「は?ワシにベンツの株を大量に買え、云うんかいな?」
「いえ、先生には、中国と親しいと噂される『オッカーノウーエ』さんとの『関係』があるではありませんか。『オッカーノ・ウーエ』さんから、中国に、『ベンツには変なことしちゃあきまへんよ』と云うてもらえばいいんですからね」
「また、何云い出すねん。ワテ、『オッカーノ・ウーエ』さんとは何の『関係』もあらへんで」
「またまたあ。若い頃、あの太ももに幾度も『んぐっ!』されていたではありませんか」
「そりゃ、若い頃にはよう『お世話』になったもんやが…うっ、また、何、云わすねん。今はもうオバハンやないけ。興味ないで」
「しかし、ベンツに本当に危機が迫った時には、先生の魅力で『オッカーノ・ウーエ』さんを動かすしかありますまい」
「ま、それもそやな。いざと云う時には、しゃあないかもしれへんな。ベンツは、やっぱりドイツの会社やで。だからこそ、あの品質、デザインを保てんのや。株主の影響で、品質、デザインが劣化したら、そりゃ、もうベンツやないで」
(続く)
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