2021年5月2日日曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その76]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[アメリカ象のMクラス(続き5)]



「でも、『アラバマ』の問題は、株主の問題とは関係あらへん。あれは、いかにもアメリカ人が好きそうな車や」


ビエール・トンミー先生は、ベンツの『Mクラス』、つまり、通称を『アラバマ』というベンツを自分は『ベンツ』と認めないとする理由について、生徒エヴァンジェリスト氏にiMessageで説明を始めた。


「ベンツにしては大雑把な感じやな。ワテの会社の後輩が乗っとったんやが、『象に乗っとるようでっせ』ちゅうて云うとったわ」

「なるほどお、『アラバマ』は、『アメリカ象』なんですね!」

「なんやて、『象に乗っとるようや』いうだけや。『アメリカ象』なんてもんあらへんやないか」




「え!?先生ともあろうお方が、『アメリカ象』をご存じないんですか?」

「ご存じないで、象にはな、アジア象、アフリカ象、マルミミ象しかあらへんで。マルミミ象は、アンタ、知らんかもしれへんが、アフリカ象属やが、アフリカ象とは種は違うんやで。大きさはちゃうけど、見た目はアフリカ象によう似とるんやで」

「な、な、なんと!先生は、ドイツ人女性、フランス人女性だけではなく、アフリカ人女性とも『ふか~い』お付合いをなさっていたんですね」

「もうエエ加減、その『ふか~い』お付合いパターン止めへんか。その云い方からしたら、『アメリカ象』をワテが知らんのは、アメリカ人女性と『ふか~い』お付合いをしたことがないからや、いうことになるで。でもな、そもそも『アメリカ象』なんていいへんのやで」

「ああ、嘆かわしい…」



(続く)




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