2021年5月17日月曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その91]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[サインはVクラス?(続き12)]



「『ズロース』が、フランス語由来ではなく、英語由来であることをご存じなのに、先生は、これまた態と、元はフランス語で、それが訛った、と仰るのですね」


生徒エヴァンジェリスト氏は、今や死語となっているとも云える『アベック』、『シミーズ』が、元はフランス語であることを明かしていたが、ビエール・トンミー先生が『ズロース』までも元はフランス語である、と発言してきたことに関し、深読みをしてみせた。ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『Vクラス』に関する講義の最中であったが、何故か、『恥を知る男』談義から、『ワイシャツ』談義、『アベック』談義、『シミーズ』談義へ、そして今度は、『ズロース』談義となってきていた。


「へ!?.....ちっ、アンタには敵わんなあ。なんでもお見通しやな。『ズロース』のことも知っとったかいな。アンタに、『ズロース』が英語由来であることの説明するんを許したる。云うてみいな」

「おお、なんと慈悲深い先生!はい、『ズロース』は、英語の『drawers』が訛ったもの、ということでいいですね、先生?」

「おお、おお、そやで」

「私は、先生と違い、女性用下着には詳しくないので、『ズロース』を今はなんと呼ぶのか知りませんが、パンティー、ショーツとは少々形状が違い、男性用で云うと、『サルマタ』でしょうか、少し丈が長いので、『ドロワーズ』と英語風に呼ぶようにも聞きます」




「何い?『サルマタ』、『ドロワーズ』?それはアカンで。やっぱり『ズロース』がエエで」

「『ズロース』をズラースんですね」

「あんさん、今更やけど、ホンマ、オゲレツやな」

「ベンツが、女性用下着を作る時には、『スリップ』でじゃなく『シミーズ』、『ドロワーズ』ではなく『ズロース』にしてもらいましょう」

「おお、ベンツは、女性用下着も作るんか?まあ、ベンツは、時計だったり、小物入れなんかも作っとるさかいな。これや」





「あれ、これって…」

「なんや?」

「『スリーポインテッド・スター』が、随分、はっきり付いてますねえ」

「ああ、『スリーポインテッド・スター』が付いとらんと、ベンツかなんか分らへんさかいな」

「でも、『怪人』が付けていたマスクには、こんな風にはっきりと『スリーポインテッド・スター』は付いていませんでした」

「裏に付いとるんじゃなかったんかいな?」

「え、そうなんですか?」




(続く)




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