<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[サインはVクラス?(続き18)]
「知らんがな。『ふか~い』お付合いのあったバスクの女性なんて、元々、いてへんし、仮にいたとしても、それと秘密結社のバスクの『美食倶楽部』と何の関係があんねんなあ」
ビエール・トンミー先生は、あくまで『ふか~い』付合いのあったバスクの女性の存在を、もしくは、その女性との関係を否定する。脱線を重ねていたようにも見えたビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『Vクラス』に関する講義は、ようやく『Vクラス』の元になっている商用車『Vito』が、スペインの『バスク地方』の州都の『Vitoria-Gasteiz』(ビトリア=ガステイス)で作られたものという、本来の講義に戻っていたようであったが、今、ビエール先生が『Vクラス』をお気に召さない理由を、エヴァンジェリスト氏は、『バスク』にあり、としているのだ。
「ほほー、ついにバスクの女性と『ふか~い』お付合いがあったことをお認めになるんですね」
「そんな付合い、あらへんって!でも、バスクの『美食倶楽部』って、そもそも何や?」
「ご存じのくせにい。私をお試しなのですね。ええ、いいでしょう。説明します。料理好きのバスクの男性たちが、会員制で集って料理を作り、食べる倶楽部ですよ。これで合っていますか?」
「合うとるも合うてないも、ワテは、そんなもん知らんがな。やけどな、それに、バスクには行ったこともないワテが、そんな倶楽部入っとる訳あれへんし、そんなワテにバスクの女性が、『何か美味しい料理つくてえ~ん』とオネダリすることもあれへんやろ」
「いえいえ、だからこそ、先生は理解できなかったのでしょう。『美食倶楽部』が有名なバスク出身の女性は、男性は料理好き、料理上手と思い込んでいるのでしょう。なので、先生に『何か美味しい料理つくてえ~ん』とオネダリしたものの、先生は、『美食倶楽部』なるものを知らない。バスクの男性が料理好き、料理上手であることも知らない。だから、先生は、バスクの女性から『何か美味しい料理つくてえ~ん』とオネダリされても、その意味が理解できなかったのではありませんか?それで、バスクがお嫌いになり、そのバスクで作られる『Vクラス』もお気に召さないんでしょう」
「理解でけんのは、あんさんの妄想やで」
「ああ、では、あっちの方ですか?」
「なんやまた、どっちの方やねん?」
「ビルバオですよ」
「ああ、ビルバオのことなら、知らんではないで」
「やはりそっちの方でしたか」
「先に云うとくけどな、高所恐怖症のことで妙なことを云うんやないで」
(続く)
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