<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[サインはVクラス?(続き13)]
「はああ!?あんさんがそう云うたんやで。『怪人』が付けていたマスクの裏には『スリーポインテッド・スター』は付いとるて!」
ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏に対して怒りを隠せない。ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『Vクラス』に関する講義の最中であったが、『Vクラス』から何故か『マスク』の話となり、更に、『恥を知る男』談義、『ワイシャツ』談義、『アベック』談義、『シミーズ』談義、『ズロース』談義と脱線していっていたが、その脱線の元となった『マスク』に付いて重大な疑義が生じたのだ。
「いえ、先生が、『Vクラス』は『Vito』の『V』で、『Vito』は『マスク』だって仰ったではないですか。だから、先生が着けていらした『マスク』は、あ、一応、『怪人』ですね、そう、『怪人』が着けていた『マスク』は、てっきりベンツ製だと思ったんです。でも『スリーポインテッド・スター』が見えないので、きっと裏に付いているんだろうと思っただけなんです」
「な、な、なんやてえ!あんさん、そないなんで、『恥を知る』とか『アベック』だとか『シミーズ』だとか『ズロース』だとか、延々と話してきたんかいな。このアホンダラがあ!『Vito』は『マスク』やあらへんで。『バスク地方』で作られた云うたんや」
「スペインとフランス国境辺りにあるあの『バスク地方』ですか?スペイン・バスクとフランス・バスクとがありますが」
「せや。あんさん、最初から、ちゃんと『マスク』やのうて『バスク』と聞こえたんとちゃうか?いや、iMessageやさかい、ちゃんと『バスク』と見えてたんとちゃうんかい」
「ああ、老眼がどんどん酷くなってきてますからねえ」
「老眼やのうて、オゲレツな画像とか動画とかの見過ぎとちゃうんか?」
「先生とは違いますよ。私、バスク出身のフランシスコ・ザビエルのような聖なる人間ですぞ」
「何抜かすねんな。『性なる』人間やろが。ま、ええわ。でやな、『Vito』は、スペインの『バスク地方』の州都の『Vitoria-Gasteiz』(ビトリア=ガステイス)ちゅう所で作られた『Vクラス』の元になっとる商用車や。『Vitoria-Gasteiz』から『Vito』になり、『Vクラス』になったんやな。けどなあ…」
「おや、先生、何か、ご不満のようですね。ああ、先生は、スペイン、バスクがお嫌いなんですね。『Gクラス』が米国製でお気に召さないように」
「ちゃうで。理解デケンのや」
「ああ、痛い目にお会いになったことがあるんですね。ふふ」
「なんや、また妙なこと云い出しよるなあ」
(続く)
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