<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[サインはVクラス?(続き7)]
「なんやて!『チンボウ』!?」
ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏が『怪人』に関して発した『シンボウエンリョ』という言葉を聞き間違えていた。エヴァンジェリスト氏は、ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『Vクラス』に関する講義の最中に、『Vクラス』に関連して、ベンツ製マスクというものがあり、それを付けた『怪人』に言及し、『怪人』がリゾートホテル『エクシブ箱根離宮』でのVIPな扱いに舞い上がり、自分のベンツ『Eクラス』の前に行って、奥さんに写真を撮らせたのは、『シンボウエンリョ』だと云ったのだ。
「先生ともあろうお方が、随分、動揺されていますねえ。ふふ」
「いや、あんさんが、余りにオゲレツなこと云い出しよるよってに」
「確かに、私はオゲレツ野郎ですが、今は真面目にお話し申し上げているのですよ」
「せやかて『チンボウ』やと…」
「『怪人』は、『エクシブ箱根離宮』のエントランスで自分のベンツと一緒に撮った写真では、下半身が映っていませんが、右手が股間にでも伸びていたのですか?」
「いや、伸びてへん…いやいや、知らんけど、伸びてへんのやないか?」
「ふふ、そういうことではありませんよ、先生。私、『チンボウ』とは申しておりません。『深謀遠慮』と云ったのです」
「あ、ああ、『深謀遠慮』かいな」
「先生も動揺されると、iMessageで聞き間違いされるのですね」
「そないなことはどうでもエエがな。『怪人』の何が『深謀遠慮』なんや?」
「『怪人』は、ベンツのマスクとはいえ、ベンツの象徴たる『スリーポインテッド・スター』が裏側に付いているマスクでないと付けない程の恥を知る男です」
「ああ、せやせや」
「それなのに、『エクシブ箱根離宮』のエントランスで、自分のベンツを自慢するような真似をするとお思いですか?」
「それは、まあ、舞い上がったんや….ろな、多分」
「ええ、舞い上がったんです。態と舞い上がってみせたんです」
(続く)
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