<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[サインはVクラス?(続き16)]
「ふん!ご存じのくせに」
生徒エヴァンジェリスト氏は、ビエール・トンミー先生に向って鼻を鳴らした。脱線を重ねていたようにも見えたビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『Vクラス』に関する講義は、ようやく『Vクラス』の元になっている商用車『Vito』が、スペインの『バスク地方』の州都の『Vitoria-Gasteiz』(ビトリア=ガステイス)で作られたものという、本来の講義に戻っていたようであったが、またもや脱線気配となってきていた。
「『美食倶楽部』ですよ。ご存じなんでしょ?」
「ああ、知っとるで。『魯山人』がこだわった会員制の料理屋やろ。テレビで『魯山人』のことやっとったわ。器なんかにも拘ったんやてな。あんまり拘り過ぎて(厳しい過ぎて)従業員の反乱でヤメタと記憶しとるで」
「おお、その『美食倶楽部』は、私、知りませんでした。私が申し上げた『美食倶楽部』は別のものです」
「ああ、あっちのほうかいな。せや、ワテ自身が、『美食倶楽部』やっとるわ。家内と二人だけの倶楽部やがな。時々、家内と美味しいもん食べに出かけとるわ」
「え?奥様と『美食倶楽部』?まあ、最近は、女性も参加できる『美食倶楽部』もあるようですが」
「ラーメンなら『七志』やな」
「え?名前のないラーメン店ですか?」
「何、云うてんねん」
「だって、『名無し』だと」
「また、態とiMessageで聞き間違いしとんな。『名無し』やのうて『七志』ちゅう立派な名前があんのや。やけど、あんさん、ホンマ、時々、的を射たこと云いよるな。『七志』の名前の由来は、七つの志を持っとることから来とるようなんじゃが、もう一つ、『名前に関係なく支持される会社』を創ろうと、『名無し(ナナシ)』としたちゅうことでもあるらしいんや」
「なるほど、良い心がけですね」
「『七志』には、家内とよう行っとるでえ。あそこのとんこつラーメンは、絶品でっせ。青葉台にあった小さなラーメン屋が原点やが、今はあちこちに店がでけとる」
「いえ、ラーメンなら、『来頼亭』が一番ですよ、先生。広島の『県病院前』の電停前の」
「蕎麦屋なら、神田の『まつや』がエエ。店は狭いが、美味くて量が多くて安いんや」
「神田店には行ったことはありませんが、『松屋』は、贔屓にしていました。他の牛丼店と違い、牛丼いうか牛めしに味噌汁がついていますからね」
「その『松屋』やないんやがな。その『松屋』は、牛丼店では、ワテん中では二番手やな。牛丼は、『吉野家』で決りや。今も冷蔵庫に冷凍の『吉野家』の牛丼があるで」
「『松屋』は、本当は牛めし以上にカレーが美味しかったんです。でも、そのカレー(『オリジナルカレー』)が販売中止になったのはショックでした。その後に、『創業カレー』というカレーを出すようになったようですが、値上げになってました。ここしばらくは、『松屋』に行っていないので、『松屋』のカレーが今どうなっているのか知りませんが…あ、誤魔化さないで下さい」
(続く)
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