2021年5月3日月曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その77]

  


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[アメリカ象のMクラス(続き6)]



「先生に物申すなんて失礼とは存じますが、『アメリカ象』はいるんですよ」


生徒エヴァンジェリスト氏は、ベンツの『Mクラス』、通称『アラバマ』の乗車感が、象に乗っているようだ、というビエール・トンミー先生の会社の後輩の言葉を受けて、iMessageで、『アメリカ象』に言及してきていた。


「先生は、これをご覧になられたことはありませんか?」




「なんや、この妙竹林な象みたいなんは?」

「これが、『アメリカ象』ですよ」

「また、アイコラ作ったんかいな」

「アイコラだったら、この象の顔は先生の顔するか、本物の象を使ってアイコラを作りますよ」




「そりゃ、そやな」

「先生、これは、シンボル・マークなんです、米国の共和党の」

「っ….おお、おお、そやで。アンタも知ってたんかいな。そや、共和党のマークや。で、なんで、共和党のシンボル・マークが象なんか、知っとるか?ワテは知っとるが、アンタに回答の機会を与えたる」

「はっきりはしないようですが、リンカーンが、強さの象徴として象を新聞に掲載したのが始まり、とも云われていますね」

「おお、おお、そやで。リンカーンさんや」

「一方、米国の民主党は、ロバのようですね」

「おお、おお、そや。民主党のシンボル・マークは、ロバやで。ワテは、小さな政府、保守、孤立主義、南部・中西部・農業地帯、白人中心、LGBT反対、キリスト教福音派、FOXニュースのい共和党やのうて、大きな政府、リベラル、国際協調、大都市、東海岸、西海岸、人種の多様性、LGBT支持、インテリ、CNNの民主党支持や。せやから、民主党のシンボル・マークは、ロバやゆうこと知ってるで」

「あれ?先生、私をお試しですね。私、民主党のシンボル・マークがロバでないことは知ってます」

「え?そうなんか?いや、あ、そやで」

「民主党のシンボルはロバですが、シンボル・マークは、民主党(Democratic Party)の頭文字の『D』を使ったロゴですよね」

「お、なかなかでけるな。引っかからんかったか。ついでに、なんで民主党のシンボルがロバなんか、アンタがちゃんと説明でけるか聞いたろやないか」

「またまた私をお試しになるんですね」

「ああ、せや」

「民主党の最初の大統領のアンドリュー・ジャクソン第7代大統領が、『Jackson』という名前だから、その言葉に近い『Jackass=ロバ』と呼ばれたんですよね?『Jackass=ロバ』は、バカとかのろまっていう意味なんですよね?ジャクソン大統領は、バカにされたその言葉を逆手にとってシンボルにしたんでしょ?」

「ああ、ああ、せや、せや。ようでけた」

「先生には、釈迦に説法でした。馬の耳に念仏、そして、アラバマに…」



(続く)



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