2021年5月28日金曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その102]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[サインはVクラス?(続き23)]



「『石田国松』ではないのですか?」


脱線を重ねていたようにも見えたビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『Vクラス』に関する講義は、ようやく『Vクラス』の元になっている商用車『Vito』が、スペインの『バスク地方』の州都の『Vitoria-Gasteiz』(ビトリア=ガステイス)で作られたものという、本来の講義に戻っていたようであったものの、『バスク』の『ビルバオ』談義へと脱線してしまっていたが、エヴァによって、更に、話は『亀屋万年堂』、そして、今、『石田国松』へと大きく外れて行っている。


「はああ?誰や、その『石田国松』ちゅうんは?」

「またまたオトボケですね。『ハリス』ですよ」

「なんや、『カマラ・ハリス』かいな。米国の副大統領が、どう『ビルバオ・グッゲンハイム美術館』と関係してんのや?彼女のルーツに、ジャマイカとインドがあんのは知っとるけど、スペイン、バスクとどないな関係あんのや?」

「おっと、その手には乗りませんよ。『カマラ』という名前を出して、私に、インドで発見された『狼少女』とも云われた『アマラとカマラ』の話に脱線させようとしているのでしょうが、『石田国松』は、『カマラ』とも『狼少女』とも関係ありません。『ボバンババンボン、ブンボバンバババ』の『狼少年ケン』でもありません」




「おお!そやそや、それや!『ボバンババンボン』ちゅう歌やった。『歌えよ、ケーン!叫べよ、ケーン!』や」

「ですから、先生。『石田国松』は『狼少年ケン』ではありません。だって、名前は『国松』ですよ。『歌えよ、クニマツー!叫べよ、クニマツー!』では、様になりません。『石田国松』は、『狼少年ケン』とは同時代ではありますが、『ハリスの旋風』ですよ」

「おお、『ハリスの旋風』かいな。知っとるで。『ドンガー、ドンガラガッター』やろ。どないなアニメか忘れたが、『ハリスの旋風』と聞いただけでこの部分の歌が湧いてきたで」

「せんせーい!それです、それですよ!だから、『石田国松』が『ビルバオ・グッゲンハイム美術館』を造ったのですか、とお訊きしたんです」

「はあ?何が、ソレや?」

「『石田国松』といえば、『ドンガー、ドンガラガッター』です」

「やから、なんやちゅうねん?」

「『ドンガー、ドンガラガッター』でしょ。先生は、私に、『ビルバオ・グッゲンハイム美術館』は、金属の『ドンガラ』の光沢が目立つケッタイな建物だと仰ったではありませんか」

「な、な、なんやてえー!あんさん、ソレ、本気で云うとんのかあ!?『ビルバオ・グッゲンハイム美術館』の金属の『ドンガラ』ちゅうこと、ただその言葉だけから、『ドンガー、ドンガラガッター』の『ハリスの旋風』の『石田国松』、『石田国松』から『国松彰』で『亀屋万年堂』、『ナボナ』と話を逸れさせたんかあ!エエ加減にさらせよ!」




(続く)



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