2021年6月30日水曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その135]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[大王イカなAMG GT(続き13)]



「はあ?イタリアで本領発揮?」


と、ビエール・トンミー先生は、思わず、iMessageながら首を捻った。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっており、その『AMG GT』を含め、ベンツを複数台所有する為には、という発想から、ビエール・トンミー先生は、自邸の建て直し、別荘の建築を妄想し始め、家具選びの為に、イタリア等に行きたいが、コロナのことが心配、と云ったところ、エヴァンジェリスト氏が、先生が今、イタリアにいらしても、先生の『本領発揮』とはいかないだろう、という妙なことを云い出したのだ。


「コロナで、今は、『濃厚接触』はできないでしょうから」

「またかいな。アンタ、ホンマ、懲りへんな」

「イタリアでは、先生程の伊達男となると、ナンパが挨拶代りのイタリア男性も顔負けで、現地の女性たちにモテモテでしょうけれど、今は、『Social Distance』保たないといけませんからね」

「アンタ、分ってへんな。そや、思い出したんや。ワテはもう、新型コロナ・ワクチンの1回目の接種を終えたんや。もう直ぐ、2回目の接種もするんや。そしたら、もう『やりたい邦題』やでえ」

『やりたい砲台』『やりたい邦題』なんですねえ!」

「ああ、アカン、アカン。また、アンタのペースに嵌ってもうた。自宅の新築で大事なんは、他にもあるで。システム環境の整備や。各部屋に光ケーブル通りしてサーバールームに繋ぐんや。ワテは、サーバールームでPCとMacを使うんや。PCとMacは毎年、最新型に変えんとアカンから面倒臭いで。Macの選択は、アンタに頼まんんとアカンな。当然、iPhoneは毎年秋に最新型に買い替えや」

「オゲレツ・ルームの設計も私にお任せを。iPhoneは、先生専用のものをAppleに発注なさると良いと思います」

「食料品は、毎回、青山の紀ノ国屋か広尾の明治屋で買わんとアカンからちょっと面倒やな」

「『紀ノ国屋・トンミー邸店』を作らせたら良いと思います」

「いや、買いもんには行かんで、紀ノ国屋と明治屋と高島屋の外商に頼むかあ」

「外商担当は、若い美人社員ですね」

んぐっ!

「お!思わず、『反応』なさいましたね。外商担当は、内田有紀似が良いでしょうか、或いは、松坂慶子似がいいでしょうか?」

「聞くまでもないやろが!有紀様のような娘が外商担当やったら、要らんもんまで買うてしまうで」

「建て直しするご自宅には、外商担当との『専用』ミーティング・ルームも必要ですね」




「おお、おお、そうじゃった、そうじゃった。『専用』じゃな。そこんとこ忘れたらアカンな」



(続く)




2021年6月29日火曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その134]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[大王イカなAMG GT(続き12)]



「そうじゃ、センセー、波多見(呉市音戸町)にも別荘作りんさい。ワシの土地売ったげるけえ」


生徒エヴァンジェリスト氏は、iMessageながら、急に広島弁になった。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっており、その『AMG GT』を含め、ベンツを複数台所有する為には、という発想から、ビエール・トンミー先生は、自邸の建て直し、別荘の建築を妄想し始めていたのだ。


「急に、広島弁を使わんといてえな。ワテは、真剣に自宅の建て直しや別荘建築を考えとんのや。建築は今と同じ三井ホームに頼もうと考えとる。その時新宿の三井ホーム本社に行って、『建物だけで10億円やで。超一流の建築家とインテリア・デザイナーを用意してえや』と頼まんととアカン」

「私の父が生きていたら、設計させて頂けたのに、と思います」

「は?アンタのお父はんは、マツダの(つまり、クルマ)の設計技師やったんやないか」

「『マツダ』ではありません。『トーヨー』です。それに、設計経験があるのは、クルマだけではありませんでした」

「ああ、戦艦大和の設計もして貼ったんやったな」

「はい、戦時中は、呉の海軍工廠で、大和の砲台の設計もしていました」

「おお、せやったなあ。けどな、ワテの自宅や別荘には砲台はいらへんで」

「既に、ご立派な『砲台』をお持ちですからね」




「なんで知ってんのや?見たことないやろに。あ、いやいやいやいや、やめえな、またオゲレツ話に持っていくんは」

「私の父は、クルマと砲台の他に、建築の設計もしていたことがあるんです。『トーヨー』に入社する前に建設会社で設計をしていたんです」

「どっちにしても、アンタのお父はんは、もう亡くならはってるやんか」

「必要でしたら、イタコに頼んで降りてきてもらいますが」

「ホンマ、エエ加減にせえよ。家そのものの設計だけやのうて、内装、インテリアも大事なんや。家具を選ぶ為に、インテリア・デザイナーと一緒にヨーロッパに(特に、デザインいうたら、イタリアやな)行かんとアカンのやけど、コロナやろ。これが心配なんや」

「ああ、なるほどお。確かに、今、イタリアにいらしても、先生の『本領発揮』とはいきませんものねえ」



(続く)



2021年6月28日月曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その133]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[大王イカなAMG GT(続き11)]



「あ、先生!先生は、今の家壊して建て直し、ベンツが3台入る駐車場お作りになって下さい。スニーカー代りに今の『Eクラス』、よそ行きに『Sクラス』、長距離ドライブに『AMG GT』です」


という生徒エヴァンジェリスト氏のiMessageは、自らの夢を語るかの如く輝いて見えた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっており、生徒エヴァンジェリスト氏は、その『AMG GT』を含め、ベンツを複数台所有する為に、ビエール・トンミー先生に先生の自邸の建て直しさえ、進言するのであった。


「ワテが妄想しとるのは、普段使いに『Eクラス』、軽井沢の別荘に行く時は『Gクラス』、北海道や九州や能登半島の高級宿施設に長距離ドライブする時は『AMG GT』や」

「妄想ではなく、現実になさって下さい」

「ワテの新築は、10億円の完全耐震住宅や。地下室は映画館な。富士山が見えんとアカンから3階建てや。地下2階はトレーニングルームや」

「秘密部屋もお作りなんでしょう?トレーニングルームには、カートとカゴを沢山置いて、運ぶトレーニングをなさって下さい。『スーパー・マン』式健康法です」

「そやそや、金の延棒隠さんとアカン」

「死後に誰にも見つからない部屋を作る必要がありますね。見つかるとエロエロと、いや、色々とマズイものをお持ちですものね」

「プールは、のうてもエエか。そんなに頻繁に泳ぎとうないさかいな。バーカウンターもいらんわ。そんなに酒飲まんさかいな」

「側室を侍らせておく部屋もいるのではありませんか?」

「暖炉は迷うてるねん。作りたいんやが、聞くところによると、毎日、手入れが大変らしいで」

「あ、私の部屋も作っておいて下さい」

「庭の草木の手入れは、日比谷花壇に委託するんや。シャンデリアは、バカラに決めとるで」

「庭の手入れは、シルバー人材センターに頼むといいと思います」

「新築したら直ぐに、軽井沢の別荘の計画進めんとアカンから、暫くは忙しいこと覚悟しとるで。大型犬用の庭も考えとるで」

「別荘にも私の部屋をお願いします。専属シェフも雇うんですか?」

「風呂は、『エクシブ京都八瀬離宮』と同じデザイナーに頼もうと考えとる。専属シェフは面倒臭いから、その都度、『帝国ホテル』からシェフに来てもらうんや。寿司の場合は、『すきやばし次郎』から職人呼ぶんや」

「風呂は、大浴場も作って、近所のマダム達にも解放して混浴にするんですか?」

「ちゃうで。のぞき部屋を作るんや。録画設備完備な」

「え、のぞき部屋!?」

「風呂ののぞき部屋や」




「いや~ん!私の裸も見るんですか?」

「アカン、アカン。アンタに引きずられた。これは本当に実行する真面目な計画や。のぞき部屋はなしや」

「なんだかんだ云って、先生はオゲレツなんだと思います」



(続く)




2021年6月27日日曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その132]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[大王イカなAMG GT(続き10)]



「今から30年程前、ワテの家の裏の表通りの一本隔てた空き地に、1億5千万円の建売が十数軒建ったんや。今なら2億円の建売りやな。繰り返すでェ、1億5千万円の建売りやで」


ビエール・トンミー先生は、何故か、ベンツではなく建売住宅の話をiMessageで始めた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっており、自分が2台目としてのスポーツカーを持つとしたたら、迷わず『AMG GT』とするとし、その実例を挙げるところであった。


「平均的な金額の厚生年金受給者が、年金全額を投入して購入するにしても、1000ヶ月かそれ以上かかります」

「もう厚生年金の話は、エエて。普通の建売りは、露骨に同じデザインの如何にも『建売りです』ちゅう造りやが、そこは1億5千万円。全体的に同じテイストのデザインやが、一軒一軒は個性がある家や」

「同じ広島皆実高校出身で、同じ知的レベル、同じ美的レベルだが、それぞれ個性がある先生と私との関係のようですね」

「せやから、『カイジツ高校』なんて知らへんし、オゲレツなアンタと一緒にせんといてな。でな、そこの1億5千万円の建売の一軒が、入居2年過ぎて、何と全部更地にして新築したんや。何も家付きやのうて土地だけ買えばエエものを。全くの注文住宅やさかい、そこだけデザインが全然チャウんや。余程の金持ちなんやな。その家は注文住宅やさかい、他の家が駐車場1台に対し、自動扉付きの2台用の駐車場なんや。その駐車場に鎮座してたのが、『Sクラス』と『SLクラス』やったんや」

「え?蒸気機関車を持っっているんですか、そこの住人は?」




「見え見えのツッコミやなあ。『SLクラス』のことは、その内、ちゃん講義したるが、ベンツのスポーツカーや。『SLクラス』に乗るのはベンツ好きに決まっとる。そんな人が1台目に選ぶのは、『Sクラス』や。な、実例があるやろ」

「なるほどお.....ベンツの世界は、深いですねえ。私、先生の講義で、すっかりベンツー(ベンツ通)になったつもりでいましたが、まだまだ勉強が足らないようです」

「『ベンツー』云うんは、ちょっと汚いけど、確かに、アンタ、そんじょそこらのベンツ乗りより、ベンツには詳しゅうなっとると思うで。この建売りには後日談があるで。もう、これらの住宅が建って30年やろ。皆さん、建て替えはったわ。こんどは全部注文住宅やな。これがまた、揃いも揃って豪邸なんや。せやから、この1億5千万の10数軒の建売り区間は、今でも豪邸区画なんや。それでも何軒かは当初の建売りのままなんや。そこは1億5千万の建売りや。新しく建新築した注文住宅と並んでも全く引けを感じない豪邸感やで」

「先生のお宅は、5億円の豪邸なんでしょう?いや、10億円でしたでしょうか?」

「な、アホな」



(続く)




2021年6月26日土曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その131]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[大王イカなAMG GT(続き9)]



「なぬ、フェースシールド?ああ、あれかいな。投票所の案内する仕事やな、『アンナイザー』ちゅうんは」


ビエール・トンミー先生は、iMessageながら、したり顔で、返信した。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっていたが、エヴァンジェリスト氏が、『AMG GT』の方が、『Sクラス』より『上』なのかと訊きながら、『アンナイザー』という聞きなれない任務というか仕事を持ち出してきていたのだ。


「昨年、アンタ、都知事選挙でのフェースシールド付けた写真送って寄越したん、覚えとるで。今度は、都議会議員選挙かいな」

「さすがです、先生。『スーパー・マン』は、謂わば『Sクラス』、『アンナイザー』は、『AMG GT』だと思います」

「相変らず強引やなあ。まあ、『スーパー・マン』も『アンナイザー』もシルバー人材センターから回してもらう仕事なんやろから、『Sクラス』も『AMG GT』も、どっちもベンツや、いうことでは似とらんでもないけどな」

「先生、お言葉ですが、厳密には、『スーパー・マン』は、シルバー人材センターからの任務、『アンナイザー』は、東京都しごと財団からの任務なんです。実際には、地元のシルバー人材センターの職員の人たちが、東京都しごと財団の地元での仕事も兼務しているようですが」

「要するに、『スーパー・マン』しとる人は、少なからず『アンナイザー』もするんやろ。まあ、それとおんなじや。『AMG GT』に乗っとる人は、確実にクルマ2台(場合によっては3台)持ちやで。そして一台目は、『Sクラス』の確率高いで」

「確かに、『アンナイザー』も、『スーパー・マン』か『サイクル・ポリス』なんかをしている可能性が高いんです」

「『サイクル・ポリス』?」

「シルバー人材センターでは、駐輪場での自転車整理の任務を請け負っている人たちもいるんです。1回6時間で休憩のないハードな任務です。駐輪する人から文句を云われることもあるキツイ任務です。『スーパー・マン』仲間には、『サイクル・ポリス』もしておられる人がいます」




「アンタ、ホンマ、なんでも自分の望む方向に話持って行きよるな。でも、その手には乗らへんで。『AMG GT』に乗っとる人が、『Sクラス』を持っとる確率高いんはやな、趣味のクルマのスポーツカーの定番はポルシェやさかい、『AMG GT』に乗るちゅうことは、よっぽどベンツが好き、いうことになるからなんや。ワテかて、2台目としてのスポーツカーちゅうたら、迷わず『AMG GT』や。コレには実例が身近にあるで」



(続く)




2021年6月25日金曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その130]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[大王イカなAMG GT(続き8)]



「コレは難しい質問や」


ビエール・トンミー先生は、iMessageながら、口を『へ』の字とし、唸った。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっていたが、エヴァンジェリスト氏が、『AMG GT』の方が、『Sクラス』より『上』なのかと訊いてきたのだ。


「対象の顧客が全然違うんや。『Sクラス』は、移動手段の最高峰。『AMG GT』は、趣味の最高峰。価格帯は『AMG GT』の方が高いが、最高価格は殆ど一緒。どちらが『上』とは云えんと思うで」

「『スーパー・マン』と『アンナイザー』との関係のようなものですね。『アンナイザー』の方が、若干、時給は『上』ですが、東京都の最低賃金より少し高いだけですからね」

「また訳分らんこと云い出しよるけど、無視するで。『AMG GT』について、ただ云えるんは、『AMG GT』を普段の移動手段として使う人は余程の変人やちゅうことや」

「『スーパー・マン』は、日常的な業務ですが、『アンナイザー』は、随時発生する特殊任務ですからね」

「無視、無視。『フェラーリ乗り』ちゅうんは、ジュリー(古いな、昭和の青春時代や)がド派手な舞台衣装着て、文教都市の『国立』の街歩く様なモノで異様やが、『AMG GT』が、そこまでアホちゃうて、もっと知的や。けどな、そないなジュリーと同じ空気感があるで(ジュリーがホンマにド派手な舞台衣装着て、『国立』の街を歩いたことあるかどうかは知らへんけどな)。せやから、アンタんとこのスーパーに『AMG GT』 で買い物に来るのは異様で場違いも甚だしいんや」

「確かに、『スーパー・マン』は、エプロンをして任務に就きますが、『アンナイザー』は、フェースシールドを付けて任務を遂行することが求められるんです。非日常の世界です」






(続く)




2021年6月24日木曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その129]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[大王イカなAMG GT(続き7)]



「おー、っと先生。ご注意下さい。不用意にベンツ以外のクルマの固有名詞を出して批判すると、問題になります。急いで、伏せ字(●)にしておきましたが」


という生徒エヴァンジェリスト氏のビエール・トンミー先生へのiMessageは、文字面からも、エヴァンジェリスト氏の慌てた様子が窺えた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっていたが、ビエール・トンミー先生が、他社のクルマ『レ●●●』への批判めいた言葉を口に(iMessageに)し始めたのだ。


「なんで、ワテとアンタとの間だけのiMessageで伏せ字(●)にせなあかんのや?」

「将来、先生と私とのiMessageが、ノーベル文学賞の対象となったり、鎌倉文学館等の所蔵、展示されるかもしれませんので」

「まさか、このiMessageによるベンツの講義を『プロの旅人』で公開してへんやろな?」

「おー、っと、それは禁断の質問です」

「まあ、エエわ。ワテは、なんにしても堂々と云うことは云うさかいな」

「ええ、私も既に、『レ●●●』に乗っている連中は、馬鹿にし尽くしております」

「そやそや。『レ●●●』に乗っとる本人は、『Sクラス』と張り合うて、『レ●●●L●』に乗っに乗ってるつもりやけど、クルマに関心のない人にとっては、『レ●●●L●』なんか高級車に見えへんで」

「『レ●●●L●』がどんなクルマなのか、私は知りませんが、先生のおっしゃることに間違いはないと思います」

「クルマに関心のない人かて、『ベンツ=高級車』と思い、『スリーポインテッドスター』のマークは誰でも知っとるやろ。むしろ、『Cクラス』の方を高級車と思うで」

「確かに、一般の人たちは、ベンツの『カースト制度』を知りません。ベンツ界では『Cクラス』はイルカに過ぎないことも知らず、『Cクラス』を見ても、『おお!ベンツだ!』と感嘆の叫びを上げるでしょう」

「ワテの親戚のお婆さんや知り合いのオバサンがそうや。携帯会社のお兄さんを訳あってワテの車に乗せたら『初ベンツでんねん』と感動しとったで。レ●●●L●』乗ってる人は諦めてもらうしかないで」

「私の『クルマ』は、確かブリヂストンです。こっちの方が、『レ●●●』より上なんですよね?」

「ブリヂストンの方が、『レ●●●』より老舗やで。車輪が前に一つ、後ろに一つで、エンジンはのうて、運転手がペダル踏んで(云うか、漕いで)車輪を動かす『クルマ』やな」

「前方のトランク(カゴとも云います)には、『スーパー・マン』の衣装(作業時に装着するエプロンとも云います)も入っています」

「おお、ヒーローモノ(エッセンシャル・ワーカーやさかいヒーローやもんな)の衣装やな。『これで人類の平和を実現するでェ』と高らかに宣言でケルやないか」




「しかも、東京都の最低賃金での奉仕です」

「そりゃ、ボランティアに近いで。今の若者は、ボランティアすることが、クールやちゅう感覚と云われてるで。アンタ、そないな若者と一緒やで」

「それに私の『クルマ』は、オープンカーなんです。雨の日は、ワークマンのレインウェア着て乗るんです。どうです、イキでしょ?」

「おお、ワークマンは今最先端やないか。それでオープンカーに乗っとるちゅうのは、格好エエわあ。加えて『クルマ』は、ブリヂストンやろ。名門『車』やないけ。イケてるで。そういやあ、『AMG GT』にも、『ロードスター』ちゅうオープンカーがあんのや」

「『Sクラス』や『Eクラス』といった他のクラスには、オープンカーはないのですか?」

「『Sクラス』や『Eクラス』、『Cクラス』なんかにも、『カブリオレ』ちゅうオープンカーはあるで」

「へええ、『AMG GT』でなくともオープンカーはあるんですか。『AMG GT』の『ロードスター』と『Sクラス』や『Eクラス』、『Cクラス』の『カブリオレ』って、どう違うんですか?いや、そもそも、先生は、『Sクラス』にも『AMG GT』にも深い敬意を払っておいですが、『Sクラス』と『AMG GT』とは、どちらが『上』なんですか?『AMG GT』の方が、『Sクラス』より『上』なんですか?」

「うーむ…」



(続く)




2021年6月23日水曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その128]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[大王イカなAMG GT(続き6)]



「『AMG GT63』と『AMG GT53』との違いは、馬力の違いやな。エンジンの姿形寸法は一緒や。内装も変わらん」


ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏の質問に答えるべく、『AMG GT63』と『AMG GT53』との違いを説明し始めた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっていたが、エヴァンジェリスト氏は強引にも、政府/厚生労働省が構想する『人生100年時代』や『70歳までの就業機会確保』関する批判へと話を展開させていたが、ようやく『AMG GT』本来の講義に戻ってきたのであった。


「なんで、馬力の違いが600万円なんかは、訊かんといて。ワテには、この価値観は理解デケン」

「え、『AMG GT63』と『AMG GT53』とは、馬力の違いで600万円ですか!?」

「あ、600万円の差チャウかった、800万円の差やった。高級車一台分の差やな。『AMG GT』には、素の『GT』の他に、『GT C』やら『GT R』があんねん。『GT C』は、素の『GT』より高価で、更に高価なんが、『GT R』や。けどな、不思議な事にエンジンの大きさは一緒、馬力がチャウんや」

「若い頃の先生が、同じ背格好の男よりも、まさに『馬並み』『馬力』をお持ちであったのと同じですね」




「まあ、それは事実やが、またオゲレツに話を持って行かんといてえな。エエか、『AMG GT』でのこの馬力の差が、これまた600万円くらいの差なんや。このクラスになると平気で600万、800万の差になるんや。ワテ、理解デケンで」

「私の思考単位は、1013円ですから(申すまでもなく、東京都の最低賃金です)、そこから見ると、ある意味、600万円と800万円の差はありません」

「ベンツはエンジンの違いだけで平気で600万、800万の差を付けるメーカーなんや。そんな価値観のメーカーやから、『Aクラス』や『Bクラス』や『Cクラス』が平民になるちゅうことがよう分るやろ」

「ベンツからしたら、1013円の私なんか、平民どころか虫ケラなんでしょうね」

「『レ●●●』なんか、成り上がりモンやで」



(続く)




2021年6月22日火曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その127]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[大王イカなAMG GT(続き5)]



「おお、全面降伏かいな。マヤカシを認めるんやな」


ビエール・トンミー先生は、満足げにiMesageで北叟笑んだビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっていたが、エヴァンジェリスト氏はどういうことなのか、『AMG GT53』の価格1,600万円を『割る100』した16万円が(云い換えれば、『AMG GT53/100』が)、男性の厚生年金受給額の平均的な16万円に近い数字であることから、政府/厚生労働省が構想する『人生100年時代』や『70歳までの就業機会確保』について、マヤカシと批判していた。しかし、ビエール・トンミー先生から、自分はエヴァンジェリスト氏のマヤカシにも誤魔化されない、と反撃にあい、エヴァンジェリスト氏は、『先生には、敵わない』と云ってきたのであった。


「ええ、ええ。私は、『人生100年時代』なんぞのようなものは、マヤカシだと認めます。そして、人々にもそのことに気付いて欲しいのです。大事なのは、前提を疑うことです。何事もそうだと思います。マヤカそうとする人は、自分に都合のいい前提を設定し、その上で論を張り、相手を、人々を納得させようとしてきます。すると、意外にも、相手は、人々は、前提そのものを疑うことなく、容易に納得させられてしまいがちなのです。でも、先生は、そうではありませんでした」

「ああ、アンタとの付き合いは、高校1年の16歳の年から、もう50年やさかいなあ。そうや、高校1年の時も、『何会』という、訳の分らん会に、いつの間にか入会させられてもうたんやからな。アンタ自身が何の『会』であるのか分らないと正直に云うことで一見(いや、一聞、かいな)、アンタが誠実であるような錯覚を起こさせれられたんや。この50年、その繰り返しや。そう易々とアンタのマヤカシの手には乗らへんで」



(参照:夜のセイフク[その8]



「ああ、広島皆実高校1年7ホーム時代のことですね」

「うっ…しもたあ…いや、知らんで、知らへんで。なんや、その『カイジツ高校』いうんは。あ、いやいや、アカン、アカン、アカンで。また、アンタにマヤカされるところやったで。アンタは、ワテの追求を受けて、マヤカシを認める、と云いながら、その認めるマヤカシの中身をすり替えとる。自分の論のマヤカシを認めるんやのうて、『人生100年時代』なんかをマヤカシだと認める、として、結局、自分の云いたい話に誘導しとんのや。前提を疑え、と云いながら、自分は、相手に言葉だけは肯定的なものを返すことで、いい気にさせておいて、前提を疑わんようにさせんのや。更には、『カイジツ高校』のことなんか持ち出して、ワテを撹乱させてきよるんや。その手には乗らんで

「ええ、ええ、その通りです、先生。先生が乗っていらっしゃるのは、『その手』ではなく、ベンツの『Eクラス』ですものね」

「また、肯定返しの技で来よったな。元々の問題は、『人生100年時代』でも厚生年金の平均受給額でもあらへん。2400万円の『AMG GT63』はスゴイとして、1600万円の『AMG GT53』は、スゴイかどうかや」

「私は、スゴイと思います。なんてったって、多くの高齢者が、『AMG GT53』の1/100程度の厚生年金(月額)しか受給していないんですからね」

「せやから、厚生年金の平均受給額なんか、どうでもエエねん。ベンツ、特に『Sクラス』や『AMG GT』のようなクルマに乗る人の中には、『何でもエエから一番高いの貰おうかぁ』ちゅう『普通じゃない人』もおるんや。こういう人は、『GT53は全然、スゴうないで』て云うやろな」

「私は、『何でもエエから一番安いの貰おうかぁ』と、スーパーでは、一番安い100円以下の食パンしか買いません。それも、賞味期限が迫り、2割引だったり、半額だったりするものがあれば、躊躇なく、それを買い物カゴに入れます。購入した後、冷凍するので、賞味期限は気にしません」




「また、自分の貧乏話に持って行こうとしてんのやな」

「いえ、最近、食パンは高級なものも多く、1本1000円前後や1000円以上のものもあるようですが、食パンに於ける私のボーダー・ラインは100円です。私は、申し上げましたように100円以下のものしか買いません。110円の食パンは、もう贅沢品です。一方、『AMG GT63』と『AMG GT53』との間には、2000万円というラインがあります。先生の仰る『普通じゃない人』にとっては、そのラインは大きい存在だと思いますが、そもそも『AMG GT63』と『AMG GT53』とは、何が違うんですか?大きさですか?」

「あんな、『AMG GT』と食パンを一緒にすんやないで。けど、ま、エエわ。説明したろか」



(続く)



2021年6月21日月曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その126]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[大王イカなAMG GT(続き4)]



え?私が、マヤカシ?」


それまで熱を帯びていた生徒エヴァンジェリスト氏のiMessageが、一瞬、止まり、熱が急降下したようであった。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっていたが、エヴァンジェリスト氏はどういうことなのか、『AMG GT53』の価格1,600万円を『割る100』した16万円が(云い換えれば、『AMG GT53/100』が)、男性の厚生年金受給額の平均的な16万円に近い数字であることから、政府/厚生労働省が構想する『人生100年時代』や『70歳までの就業機会確保』について、マヤカシと批判していたものの、ビエール・トンミー先生から、自分はエヴァンジェリスト氏のマヤカシにも誤魔化されない、と反撃にあったのであった。


「せや、アンタ特有のマヤカシや。『AMG GT53』の価格1,600万円を『割る100』した16万円は、確かに、厚生年金の平均受給額に近い数字なんかもしれへん.。でも、なんで『AMG GT53』の価格1,600万円を『割る100』すんねんな?」

「『100で除する』でも構いませんよ」

「アンタ、除しようもない(どうしょうもない)悪(割る)やな。ま、そんなんどうでもエエ。『100で除する』でも、『割る100』でも、それ、どないしてなんや?いや、なんで『割る10』やないんや(云うとくけど、『10で除する』はおんなじやさかいな)?なんで『割る20』やないんや?なんで『割る1000』やないんや?『割る43』でもエエやんか。いやいや、そもそも、なんで『割る』んや?なんで『割る100』やのうて『掛ける10』、『掛ける20』、『掛ける1000』にせえへんのや?」

「『掛ける1/100』でも構いませんよ」

「『AMG GT53』の価格である1,600万円が、大都市札幌市内でも3LDKのマンションを買えなくはない程の金額やあ、そりゃ、スゴイことや、いうところまではエエで。でもな、その勢いで、『AMG GT53/100』なんちゅう、一見(云うか、一聞やろか)したら意味不明な言葉を吐き、それを目眩しに、『AMG GT53』の価格である1,600万円を『割る100』するという前提を勝手に作って、その前提を既定事実であるかの如く、相手に錯覚を起こさせ、1,600万円を『割る100』したその金額(16万円)を元とした論を張って、自分の云いたいことを喋る、ちゅうマヤカシには、ワテは騙されへんで」

「先生、ご説明が、なんだか回りくど過ぎやしませんか?」

「アンタが元々、回りくどいんや。云うか、マヤカシする為に、態と、回りくどうしたんや。アンタは、年金生活の苦しさを常に感じ、それを訴えたいと思うとった時に、丁度、厚生年金の平均受給額(月額)に導き易い金額(1600万円)をワテから聞いたんや。で、これ幸いと、回りくどいやり方で、ワテの講義を乗っ取って(ハイジャックみたいなもんやな)、政策批判やらなんやら自分の云いたいことを喋っとんやないか!」




「先生、さすがな解析力です。先生の講義を乗っ取ったつもりはありませんが」

「アンタのマヤカシは、『AMG GT53/100』だけやあらへん。アンタ、自分の年金額が、如何にも厚生年金の平均受給額くらいみたいに思わせて論を張っとるようやが、アンタかて、厚生年金は、ワテと同じで、平均よりようけ貰うとるやろ。奥様に関連して『加給年金』も貰うとるやろが。奥様はまもなく65歳になって、年金受給が始まるさかい、『加給年金』は、のうなるけど、その金額分よりずっと少ない金額やが、代わりに、奥様の年金に『振替加算』されるんも知っとるで」

「いやあ、先生には、敵いません。仰る通りです。私が、申し上げたかったのは、まさにそのことなのです」



(続く)




2021年6月20日日曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その125]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない



[大王イカなAMG GT(続き3)]



人生100年時代』だから高齢者も『活躍』、なんて、高齢者の感情を逆撫でする言葉です。『活躍』なんてしたくありません。老後はのんびり暮らしたいのです(そうではない人もいなくはないでしょうけれど)」


生徒エヴァンジェリスト氏のiMessageは、いつになく熱を帯び、その熱さに、ビエール・トンミー先生は、そのメッセージをスクロールさせる指を止め、iPhone X の画面から離した程であった。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっていたが、エヴァンジェリスト氏はどういうことなのか、『AMG GT53』の価格1,600万円を『割る100』した16万円が(云い換えれば、『AMG GT53/100』が)、男性の厚生年金受給額の平均的な16万円に近い数字であることから、政府/厚生労働省が構想する『人生100年時代』に対して怒りをぶちまけていたのである。


「『国民の8割以上が、65歳以上になっても働きたい』なんて統計結果もあるそうですが、『食べる為に、生きていく為に、働きたい(年金だけでは不足で、働かざるを得ない)』ということですよ!」




「統計ちゅうもんは、そして、言葉ちゅうもんは、使いようやからな。『働きたい』とだけあると、まさに『活躍』したい、と捉えさせる効果(誤魔化し)があるもんや」

「しかも、『活躍』しようにも、仕事はなかなかなく、あったとしても時給1,013円程度です。要は、人生100年時代』って、年金をできるだけ払いたくないから自分で働いて収入を得ろ、ということに過ぎません。それを『活躍』なんて、そういうのをまさに『お為ごかし』というんです。高年齢者雇用安定法の改正、つまり『70歳までの就業機会確保』も同じです。高齢者も70歳まで働けるようにしよう、ということではなく、70歳までは年金を支給しなくするぞ、ということでしょう」

「そりゃ、まあ、そうやろな」

「本当に『70歳までの就業機会確保』をしようとするなら(つまり、年金支給年齢の繰り下げとは関係なく、純粋に働きたいと願う高齢者に、70歳までの就業機会を確保しようとするら)、既に、65歳を超え、それまで勤務していた会社を離れた高齢者(つまり、私のような者)にも、『就業機会確保』をすべきでしょう。しかし、『70歳までの就業機会確保』は、実際には、現在、65歳未満の人への『就業機会確保』を企業に促すものに過ぎないではないですか」

「アンタ、理詰めで来るな。まだボケてへんな、オゲレツやけど。いや、オゲレツで日々、妙なアイコラ作成や妄想文章執筆しとるだけのことはあるで」

「しかし、愚かな民は、『人生100年時代』とか『70歳までの就業機会確保』とかいう言葉に踊らされるのです。そんなマヤカシを真に受けてしまうんです」

「せやな、アンタの云う通りかもしれへんな。でもな、ワテは誤魔化されへんで」

「それはそうでしょう。先生は、変態ですが、インテリ変態ですからね」

「ああ、ワテは誤魔化されへん。アンタのマヤカシにもな」



(続く)




2021年6月19日土曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その124]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[大王イカなAMG GT(続き2)]



「ええ、一般的には、平均が、男性の場合は、月に16万円程度、全体では、月に14万円程度と云われています」


生徒エヴァンジェリスト氏は、意味不明な金額を云い出していた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっていたが、エヴァンジェリスト氏はどういうことなのか、『AMG GT53』の価格1,600万円を『割る100』した16万円が(云い換えれば、『AMG GT53/100』が)、平均的な16万円に近い数字だと云うのだ。


「平均が月に16万円、14万円程度て、何のことや?」

「厚生年金です。国民年金だと、月に5.5万円くらいだそうです」

「へええ、厚生年金の平均って、そんなもんなんかあ」

「先生の場合は、もっとずっと多く受給していらっしゃるので驚きでしょう。しかし、一般の高齢者(多くの年金受給者)は、その金額で生活していかないといけないんです。勿論、その他に企業年金や確定拠出年金があったり、配偶者の年金等の収入もある場合がありますが、生活はかなり厳しいのです」

「けどな、『人生100年』ちゅうやんか。働けばエエんとちゃうんか?」

「おお、おお、おお!先生ともあろうお方が、嘆かわしい。『働けばエエ』んではなく、『働かないと食べていけない』のです。『人生100年』なんて、ちゃんちゃらおかしくて、ヘソでお湯が沸騰してしまいます。寿命は伸びても、100歳まで生きる人は稀です」




「アンタは、元気溌剌なオゲレツ野郎やさかい、100歳までは生きそうに思うで」

「厚生労働省は、自らが構想する『人生100年時代』について、ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。』ということを前提としていますが(官庁の公式文書で『ある海外の研究では』なんぞという出展を定かにしないものを恥ずかしげもなく記載し、それを前提としていることには、驚きを通り越え、ある種の感動させ覚えますが)、本当に2007年に日本で生まれた人の半数が107歳より長く生きるている世界(日本)を想像できますか?私の父は、極めて健康体で100歳までは生きるのではないかと思っていましたが、結局、94歳で老衰で亡くなりました。老衰ですよ。健康だったまま、体が朽ち果てたんです」

「ああ、アンタのお父はんは、戦艦大和の設計もしはった人やったな」

厚生労働省は、更に、人生100年時代に、高齢者から若者まで、全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要な課題となっています。』と云っていますが、昔よりは寿命が延び、体も丈夫になったとしても(実際には、1920年生れであった父の世代の方が、戦前戦中戦後の貧しい時代を生き抜いて来て体力があったかもしれませんし、父はそう云っていました)、高齢となって働くことは、肉体的にも精神的にも辛いものです。昔(父の時代には)、会社の定年は55歳でした」

「ああ、確かに、昔は55歳が定年やったな。今からしたら考えられへんな」

「私は55歳になった時、自分の生活を考えると、定年が自分の場合には60歳になっていたことは有難く思いましたが、55歳定年はある意味、正解だったのではないかと思いました。丁度、その頃、肉体的にも疲れが出てきていましたし、精神的にも、長年のサラリーマン生活でのストレスが蓄積し、『ああ、仕事を辞めたい(もう仕事はしたくない)』と思うようになっていましたからね。55歳で強制的に仕事を(会社を)辞めさせられる(『リ・フレッシュ』させられる)方が良かったのではないか、と思いました。それから定年まで5年、しかし、年金の支給開始が遅らされて、再雇用で65歳まで更に5年働き(55歳定年時代からすると、10年長く働いたんですよ)、再雇用満了の頃には、心身共に疲弊の極みに達していました。個人差はあるにしても、これが現実です」

「アンタの場合、特に、『仕事依存症』ちゅうもんも抱えとったさかい、キツかったやろな」



(続く)