2021年6月19日土曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その124]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[大王イカなAMG GT(続き2)]



「ええ、一般的には、平均が、男性の場合は、月に16万円程度、全体では、月に14万円程度と云われています」


生徒エヴァンジェリスト氏は、意味不明な金額を云い出していた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっていたが、エヴァンジェリスト氏はどういうことなのか、『AMG GT53』の価格1,600万円を『割る100』した16万円が(云い換えれば、『AMG GT53/100』が)、平均的な16万円に近い数字だと云うのだ。


「平均が月に16万円、14万円程度て、何のことや?」

「厚生年金です。国民年金だと、月に5.5万円くらいだそうです」

「へええ、厚生年金の平均って、そんなもんなんかあ」

「先生の場合は、もっとずっと多く受給していらっしゃるので驚きでしょう。しかし、一般の高齢者(多くの年金受給者)は、その金額で生活していかないといけないんです。勿論、その他に企業年金や確定拠出年金があったり、配偶者の年金等の収入もある場合がありますが、生活はかなり厳しいのです」

「けどな、『人生100年』ちゅうやんか。働けばエエんとちゃうんか?」

「おお、おお、おお!先生ともあろうお方が、嘆かわしい。『働けばエエ』んではなく、『働かないと食べていけない』のです。『人生100年』なんて、ちゃんちゃらおかしくて、ヘソでお湯が沸騰してしまいます。寿命は伸びても、100歳まで生きる人は稀です」




「アンタは、元気溌剌なオゲレツ野郎やさかい、100歳までは生きそうに思うで」

「厚生労働省は、自らが構想する『人生100年時代』について、ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。』ということを前提としていますが(官庁の公式文書で『ある海外の研究では』なんぞという出展を定かにしないものを恥ずかしげもなく記載し、それを前提としていることには、驚きを通り越え、ある種の感動させ覚えますが)、本当に2007年に日本で生まれた人の半数が107歳より長く生きるている世界(日本)を想像できますか?私の父は、極めて健康体で100歳までは生きるのではないかと思っていましたが、結局、94歳で老衰で亡くなりました。老衰ですよ。健康だったまま、体が朽ち果てたんです」

「ああ、アンタのお父はんは、戦艦大和の設計もしはった人やったな」

厚生労働省は、更に、人生100年時代に、高齢者から若者まで、全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要な課題となっています。』と云っていますが、昔よりは寿命が延び、体も丈夫になったとしても(実際には、1920年生れであった父の世代の方が、戦前戦中戦後の貧しい時代を生き抜いて来て体力があったかもしれませんし、父はそう云っていました)、高齢となって働くことは、肉体的にも精神的にも辛いものです。昔(父の時代には)、会社の定年は55歳でした」

「ああ、確かに、昔は55歳が定年やったな。今からしたら考えられへんな」

「私は55歳になった時、自分の生活を考えると、定年が自分の場合には60歳になっていたことは有難く思いましたが、55歳定年はある意味、正解だったのではないかと思いました。丁度、その頃、肉体的にも疲れが出てきていましたし、精神的にも、長年のサラリーマン生活でのストレスが蓄積し、『ああ、仕事を辞めたい(もう仕事はしたくない)』と思うようになっていましたからね。55歳で強制的に仕事を(会社を)辞めさせられる(『リ・フレッシュ』させられる)方が良かったのではないか、と思いました。それから定年まで5年、しかし、年金の支給開始が遅らされて、再雇用で65歳まで更に5年働き(55歳定年時代からすると、10年長く働いたんですよ)、再雇用満了の頃には、心身共に疲弊の極みに達していました。個人差はあるにしても、これが現実です」

「アンタの場合、特に、『仕事依存症』ちゅうもんも抱えとったさかい、キツかったやろな」



(続く)





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