<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[サイボーグなAMG(続き12)]
「しゃあない、正直に云うわ。『AMG』は、始めから対象外や。理由は価格や」
ビエール・トンミー先生は、観念したように、そう、生徒エヴァンジェリスト氏にiMessageで返信した。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ベンツに深く関係する『AMG』ついてのものとなっていたが、先生の『Eクラス』が『AMGライン』であり、『AMG』にしなかった理由をエヴァンジェリスト氏方問われたのであった。
「ただでさえ高価な『Eクラス』が、『AMG』ともなれば最低でも1,200万円やで。あと二つは1,700万円と1,800万円や。コナイナもの一瞬でも頭の中に浮かばんわ」
「『AMG』は高いんだろう、思っていましたが、本当に高いんですね!」
「ああ、高いでえ。せやけど普通の『Eクラス』と『Sports(AMGライン)』とを比べるとやなあ」
「え?『Sports(AMGライン)』って?」
「ああ、『AMGライン』は、その前は、『AMGスポーツパッケージ』やったんや。アンタも云うてた通り、『AMG』は元々、スポーツカー仕様やからな。まあ、『AMGライン』は、『AMGスポーツパッケージ(Sports)』とほぼおんなじや。装備やら外観は『Sports』の方がエエ。どーせ高い車買うなら『Sports』の方や、と思って、『エイヤッ』と4桁の金額にはならんクルマを買うたちゅうのが真相や」
「普通の『E クラス』は、1000万円弱くらいなのですか?『AMGライン』にすると、どのくらい上乗せになるのですか?」
「価格はまあそんなトコやったな。けどな、細かいことを言うと『AMGライン』は、素の『Eクラス』のオプションでっせ。ワテの『Sports』は始めから『AMGライン』の装備がついとったで。ワテはそれに加えて『エクスクルーシブパッケージ』ちゅうオプションを付けましてんねん」
「『エクスクルーシブパッケージ』ですか。つまり、BurmesterRサラウンドサウンドシステム - エアバランスパッケージ(空気清浄機能、パフュームアトマイザー付) - シートヒーター(後席) - 自動開閉トランクリッド - ヘッドアップディスプレイがついて、メーカー希望小売価格(税込):¥174,000…なんですね?」
「さすが『デジタル・ハンター』やな。確かそんな価格やった。このオプションの中で特に便利なのは『自動開閉トランクリッド』と『ヘッドアップディスプレイ』や。まあ、正確に云うとやな、ワテの『Eクラス』の場合、『自動開閉トランクリッド』と『ヘッドアップディスプレイ』は標準装備なんやがな。せやから、その価格(¥174,000)なんや。本来の『エクスクルーシブパッケージ』の価格は、¥315,000や」
「『自動開閉トランクリッド』って、何のことか分りませんが、便利なんですか?」
「ああ、便利やで。ランクを以下の方法で自動的に開けたり閉めたりできる機能なんや。
(1)エレクトロニックキー
(2)運転席のスイッチ
(3)トランクのゲートのスイッチ
それにな、スイッチ操作でトランクを自由な角度で止める事ができるんや、でもな、トランク操作関係で云うと、『フットトランクオープナー』はもっと便利や。これは、あるグレード以上の車種の標準装備なんや(勿論ワテの『Eクラス』は標準装備やで)。リアバンパーの下で蹴る動作をすると、トランクリッドを開閉したり、トランクリッドの動作を中断させたりできんのや。両手で荷物持っとるとき足でトランクが開くのは便利やで」
「ああ、先生は、両手に花、ですものね」
「は?なんや、また。両手に花、て?」
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿