<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[サイボーグなAMG(続き2)]
「なにい!ワテが寝ぼけてとるやてえ!?」
ビエール・トンミー先生は、寝ボケるどころか、両眼をカッと見開いて、生徒エヴァンジェリスト氏からのiMessageを凝視した。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『Vクラス』を終え、『AMG』に関するものとなっていたが、何故か、テーマは『ロッテ』になったいた。
「『ロッテ』は、ベンツ『S560カブリオレ』を改造して『リリーフ・カー』にしただけすよ」
「は?せやから、『ロッテ』がチューニングしたんか、ちゅうてんやないけ。まあ、韓国のロッテグループは、巨大財閥やさかい、自動車事業まで手掛けてたとしても不思議ではないわな」
「はああ…やはり、ロッテは自動車事業まで手掛けてたんですね」
「アンタがそう云うてんやんけ」
「チューインガムを作ってることはよーく知ってましたが、そのことがどうして自動車事業に繋がるのか、分りません。パッケージに『リリーフ・カー』をデザインしたチューインガムを発売したと聞いたこともありませんし」
「アンタ、またやったな。世界でアンタくらいやで、見た文字で聞き間違えをしてみせるんは。誰が、『チューインガム 』云うたんや。ワテは、『チューニング』云うたんやで」
「そうでしたか。先生、お歳のせいで滑舌が悪くなっているのではありませんか」
「アンタの頭の滑舌が悪いんや。いや、アンタの根性の滑舌が悪いんや。『AMG』は、元々は『チューインガム・メーカー』やのうて『チューニング・メーカー』やったんや。『チューニング』いうんは、『調律』とか『調整』いう意味なんは知ってるやろ、文学修士なんやから」
「ああ、『tuning』ですね。『iTunes』の『tune』の『tuning』ですね」
「ちょこっとややこしい云い方やけど、ま、せやな」
「『AMG』ってベンツの『tuning』をしていたんですね!」
「さっきからそう云うてるやろが」
「ベンツって、やはり凄いですね!」
「は?そりゃ、凄いでえ」
「まさか、ベンツは『tuning』が必要な程、『音楽なクルマ』だったとは知りませんでした!」
(続く)
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