<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[大王イカなAMG GT(続き12)]
「そうじゃ、センセー、波多見(呉市音戸町)にも別荘作りんさい。ワシの土地売ったげるけえ」
生徒エヴァンジェリスト氏は、iMessageながら、急に広島弁になった。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっており、その『AMG GT』を含め、ベンツを複数台所有する為には、という発想から、ビエール・トンミー先生は、自邸の建て直し、別荘の建築を妄想し始めていたのだ。
「急に、広島弁を使わんといてえな。ワテは、真剣に自宅の建て直しや別荘建築を考えとんのや。建築は今と同じ三井ホームに頼もうと考えとる。その時新宿の三井ホーム本社に行って、『建物だけで10億円やで。超一流の建築家とインテリア・デザイナーを用意してえや』と頼まんととアカン」
「私の父が生きていたら、設計させて頂けたのに、と思います」
「は?アンタのお父はんは、マツダの(つまり、クルマ)の設計技師やったんやないか」
「『マツダ』ではありません。『トーヨー』です。それに、設計経験があるのは、クルマだけではありませんでした」
「ああ、戦艦大和の設計もして貼ったんやったな」
「はい、戦時中は、呉の海軍工廠で、大和の砲台の設計もしていました」
「おお、せやったなあ。けどな、ワテの自宅や別荘には砲台はいらへんで」
「既に、ご立派な『砲台』をお持ちですからね」
「なんで知ってんのや?見たことないやろに。あ、いやいやいやいや、やめえな、またオゲレツ話に持っていくんは」
「私の父は、クルマと砲台の他に、建築の設計もしていたことがあるんです。『トーヨー』に入社する前に建設会社で設計をしていたんです」
「どっちにしても、アンタのお父はんは、もう亡くならはってるやんか」
「必要でしたら、イタコに頼んで降りてきてもらいますが」
「ホンマ、エエ加減にせえよ。家そのものの設計だけやのうて、内装、インテリアも大事なんや。家具を選ぶ為に、インテリア・デザイナーと一緒にヨーロッパに(特に、デザインいうたら、イタリアやな)行かんとアカンのやけど、コロナやろ。これが心配なんや」
「ああ、なるほどお。確かに、今、イタリアにいらしても、先生の『本領発揮』とはいきませんものねえ」
(続く)
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