<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[大王イカなAMG GT(続き6)]
「『AMG GT63』と『AMG GT53』との違いは、馬力の違いやな。エンジンの姿形寸法は一緒や。内装も変わらん」
ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏の質問に答えるべく、『AMG GT63』と『AMG GT53』との違いを説明し始めた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっていたが、エヴァンジェリスト氏は強引にも、政府/厚生労働省が構想する『人生100年時代』や『70歳までの就業機会確保』関する批判へと話を展開させていたが、ようやく『AMG GT』本来の講義に戻ってきたのであった。
「なんで、馬力の違いが600万円なんかは、訊かんといて。ワテには、この価値観は理解デケン」
「え、『AMG GT63』と『AMG GT53』とは、馬力の違いで600万円ですか!?」
「あ、600万円の差チャウかった、800万円の差やった。高級車一台分の差やな。『AMG GT』には、素の『GT』の他に、『GT C』やら『GT R』があんねん。『GT C』は、素の『GT』より高価で、更に高価なんが、『GT R』や。けどな、不思議な事にエンジンの大きさは一緒、馬力がチャウんや」
「若い頃の先生が、同じ背格好の男よりも、まさに『馬並み』の『馬力』をお持ちであったのと同じですね」
「まあ、それは事実やが、またオゲレツに話を持って行かんといてえな。エエか、『AMG GT』でのこの馬力の差が、これまた600万円くらいの差なんや。このクラスになると平気で600万、800万の差になるんや。ワテ、理解デケンで」
「私の思考単位は、1013円ですから(申すまでもなく、東京都の最低賃金です)、そこから見ると、ある意味、600万円と800万円の差はありません」
「ベンツはエンジンの違いだけで平気で600万、800万の差を付けるメーカーなんや。そんな価値観のメーカーやから、『Aクラス』や『Bクラス』や『Cクラス』が平民になるちゅうことがよう分るやろ」
「ベンツからしたら、1013円の私なんか、平民どころか虫ケラなんでしょうね」
「『レ●●●』なんか、成り上がりモンやで」
(続く)
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