2021年6月10日木曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その115]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[サイボーグなAMG(続き10)]



「アンタ、もう巫山戯んのやめんか。『AMGライン』は、やなあ、普通のベンツの内装やら外装やらを『AMG』と同じもんにしたもんなんや」


ビエール・トンミー先生は、話を本来の『AMG』に戻す。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ベンツに深く関係する『AMG』ついてのものとなっているが、先生の『Eクラス』が『AMGライン』であることから、LINEの話になっていたのである。


「せやから、ワテの『Eクラス』のハンドルは円形じゃのうて、『AMG』と同じで『D』の形を倒した形しとるで。違いは、クルマの後ろのエンブレムとしてMGのプレートがないことくらいや」




「むむ?どうして、ハンドルが『D』形なのですか?『D』形だと何がいいのですか?」

「ん?『D』形がエエのは希少性や。『そんじょそこらの普通の車のハンドルは丸いやろ。ワテのは『D』形なんやで。どうや、偉いやろ』…ちゅうのがエエんや」

「そういうものなんですかねえ」

「別に『D』形やからハンドル回しやすいちゅうことはないな。ただ、これはベンツ全般(少なくとも『Sクラス』、『Eクラス』、『Cクラス』)のことなんやけど、ハンドルを全部回した時の最小回転半径は驚くほど小さいでえ。国産車を運転する妹が驚く位や。ハンドルを切り返さんでも、その場でクルリとUターンデケるで。これはハンドルを切った時に前輪が曲がると同時き『倒れ込む』ような動きをするからやそうな。残念ながら自分がUターンする時の自分の前輪が『倒れ込む」とこを見たことがないさかい、どないな様子で『倒れ込む』んかは分からんのやけどな」

「ああ、先生は、女性と『倒れ込む』のはお得意でしょうが、その様子はご自分では見ることはできませんものね」




「止めえな、オゲレツは」

「クルマを運転しない/できない私には、ピンときませんが、私は、『AMG』は元々、スポーツカー仕様で、スポーツカーはハンドルが『D』形の方が操作しやすいからなのかとも思いました。でも、『AMG』やら『AMGライン』やらでハンドルが『D』形なのは、希少性があるから、ということなんですね」

「まあ、少なくとも、ワテが『D』形を気に入っとるんは、希少性からやな」

「その方が、格好いいから、なのですね」

「平とう云うたら、そう云うことやな」

「ふふ……でも、それって、本当ですか?『D』形を気に入ってらっしゃるのは、本当に格好いいから、だけなのですか?」



(続く)




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