<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[大王イカなAMG GT(続き3)]
「『人生100年時代』だから高齢者も『活躍』、なんて、高齢者の感情を逆撫でする言葉です。『活躍』なんてしたくありません。老後はのんびり暮らしたいのです(そうではない人もいなくはないでしょうけれど)」
生徒エヴァンジェリスト氏のiMessageは、いつになく熱を帯び、その熱さに、ビエール・トンミー先生は、そのメッセージをスクロールさせる指を止め、iPhone X の画面から離した程であった。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっていたが、エヴァンジェリスト氏はどういうことなのか、『AMG GT53』の価格1,600万円を『割る100』した16万円が(云い換えれば、『AMG GT53/100』が)、男性の厚生年金受給額の平均的な16万円に近い数字であることから、政府/厚生労働省が構想する『人生100年時代』に対して怒りをぶちまけていたのである。
「『国民の8割以上が、65歳以上になっても働きたい』なんて統計結果もあるそうですが、『食べる為に、生きていく為に、働きたい(年金だけでは不足で、働かざるを得ない)』ということですよ!」
「統計ちゅうもんは、そして、言葉ちゅうもんは、使いようやからな。『働きたい』とだけあると、まさに『活躍』したい、と捉えさせる効果(誤魔化し)があるもんや」
「しかも、『活躍』しようにも、仕事はなかなかなく、あったとしても時給1,013円程度です。要は、『人生100年時代』って、年金をできるだけ払いたくないから自分で働いて収入を得ろ、ということに過ぎません。それを『活躍』なんて、そういうのをまさに『お為ごかし』というんです。高年齢者雇用安定法の改正、つまり『70歳までの就業機会確保』も同じです。高齢者も70歳まで働けるようにしよう、ということではなく、70歳までは年金を支給しなくするぞ、ということでしょう」
「そりゃ、まあ、そうやろな」
「本当に『70歳までの就業機会確保』をしようとするなら(つまり、年金支給年齢の繰り下げとは関係なく、純粋に働きたいと願う高齢者に、70歳までの就業機会を確保しようとするら)、既に、65歳を超え、それまで勤務していた会社を離れた高齢者(つまり、私のような者)にも、『就業機会確保』をすべきでしょう。しかし、『70歳までの就業機会確保』は、実際には、現在、65歳未満の人への『就業機会確保』を企業に促すものに過ぎないではないですか」
「アンタ、理詰めで来るな。まだボケてへんな、オゲレツやけど。いや、オゲレツで日々、妙なアイコラ作成や妄想文章執筆しとるだけのことはあるで」
「しかし、愚かな民は、『人生100年時代』とか『70歳までの就業機会確保』とかいう言葉に踊らされるのです。そんなマヤカシを真に受けてしまうんです」
「せやな、アンタの云う通りかもしれへんな。でもな、ワテは誤魔化されへんで」
「それはそうでしょう。先生は、変態ですが、インテリ変態ですからね」
「ああ、ワテは誤魔化されへん。アンタのマヤカシにもな」
(続く)
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