<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[サイボーグなAMG(続き16)]
「さすが『経験』豊富な『仕事人』は違いますねえ」
生徒エヴァンジェリスト氏は、iMessageでビエール・トンミー先生を讃える。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ベンツに深く関係する『AMG』ついてのものとなっていた。そして、先生の『Eクラス』が『AMGライン』で、更に、『エクスクルーシブパッケージ』というオプションをつけていることから、そのオプションの便利機能についての説明となっていたものの、どのオプションもエヴァンジェリスト氏は直ぐにオゲレツなものへと結びつけてきていたが、ビエール・トンミー先生自身が、『シートヒーター(後席)』機能についてオゲレツな経験を語るようになっていた。
「まあ、後席にヒーターがあっても余り有り難みはない、とは云うたもののやな、有難いこともあんねん。『一仕事』の後な、濡れてもうたシートが、ヒーターのお陰で早う乾くんや」
「先生、折角のご講義ですが、そのようなオゲレツな話は止めませんか」
「な、なんやてえ!アンタがオゲレツに、オゲレツに、と話を持ってきたんやないか!」
「この調子だと、先生は、『エクスクルーシブパッケージ』の『Burumesterサラウンドシステム』のこともオゲレツに持っていかれると思います。上質な音で同乗の女性をうっとりとさせる一種の催眠効果があるとか、音を大きくして、『一仕事』の音をかき消して外に聞こえないようにすることもできる、なんて」
「なんや、結局、アンタがオゲレツ話にするんやないか!」
「失礼ながら、先生のオゲレツは、少々具体的すぎて、品がありません。そこが私のオゲレツとは異なります」
「アンタに云われとうないで」
「いい加減、真っ当な講義に戻して頂けませんか?要するに、先生は、『AMG』はいいが高価過ぎるので、『Eクラス』の『AMGライン』に『エクスクルーシブパッケージ』のオプションを付けてご購入になられたということなんですね?でも、本当は本当の『AMG』が宜しかったんでしょう?」
「あんな、もう云うたように、『AMGライン』は紛いもんやないで、『AMG』のエンブレムが付いとらんだけや。勿論、エンジンはちゃうけど、街中を普通に走るだけのワテに『AMG』程のモンスター・エンジンはいらんのや。『AMG』は、サイボーグやけど、『AMGライン』は、サイボーグ・スーツ着とるようなもんやな。それで、十分に格好エエんや。それにな、『AMG』やったら、何でもええのとちゃうで。『Cクラス』や『Aクラス』にも『AMG』あることは説明したやろ。『AMG』いうても、『Aクラス』は勿論、『Cクラス』の『AMG』も、ワテは乗らへんで」
「『Cクラス』の『AMG』でも高価だからですか?」
「ちゃう、ちゃう。金があっても買わへん。昔な、『カローラ86』(ハチロク)と呼ばれるクルマがあったんや(正式には、『トヨタ・AE86』かもしれへんが)。これはな、カローラを、エンジンのターボなんかでパワーアップさせたやつなんや。安いカローラやが走りが抜群にエエんやて(ワテこの価値観よう分らんが)。多分、『Cクラス』の『AMG』は。この『カローラの86』に通じるところがあるんやろな。勿論、カローラを『Cクラス』と比較するのはナンセンスやが」
「では、先生、『GT』はどうなんでしょう?」
(続く)
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