<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[大王イカなAMG GT(続き)]
「『Gクラス』でスーパー行くんは、宇宙服を着てスーパーに行くようなもんで変やで、と説明したやろ。スーパーに『AMG GT』で行くんも、それとおんなじようなことなんや」
ビエール・トンミー先生は、スーパーに『AMG GT』で行くことの不自然さを説明する。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ベンツのブランドの一つ『AMG』ついてのものとなり、更に、『AMG GT』についてのものへとなっていた。
「女性で云うたら、十二単衣着て、スーパーに行くようなもんや。スーパーは、日常品を買い求めに行くとこや。そこに、超ヨソイキの服で行かへんやろ。スーパーに『AMG GT』で行くいうんは、そうゆうことなんや」
「例として、十二単衣を持ち出されると、やはり馬鹿にされているような気がしますが」
「聞いな。もし、その人が『AMG GT』しか持ってへんのやったら、よっぽどの変人やで。ホンマモンとちゃうな。『AMG GT』乗るようなもんは、スーパーには、やっぱり下駄代りの『Cクラス』も持っといて、それで行かはるもんやで」
「『Cクラス』が、下駄なら、『Aクラス』、『Bクラス』は、ビーチ・サンダルってとこでしょうか?」
「おお、せや、せや。アンタ、ベンツのこと、だいぶ分ってきたやないか」
「『AMG GT』は、『Sクラス』のスポーツカーなんですか?私が、スーパーで見たのは、先生の仰る『AMG GT63』ではなく『AMG GT53』だったかもしれませんが、それでもスゴイことなんですか?」
「『AMG GT63』の価格は、2,400万円、『AMG GT53』は、1,600万円や。この価格差をどう見るかやな。普通の感覚の人は、『AMG GT53』でも『それでもスゴイ』と思うわな」
「地方によっては、そう、例えば、札幌市内であっても、1600万円出せば、3LDKのマンションを買えなくはないと思います。築年数等の条件にも依るとは思いますが」
「へえ、札幌みたいな都会でもそうなんかいな」
「私、『AMG GT53/100』でもスゴイと思います」
「何や、その『AMG GT53/100』て?そないなベンツあらへんで」
「いえ、ベンツではありません」
「ああ、ベンツやのうて『AMG』や、とでも云うんか?」
「ちゃいます。『/100』です」
「妙な関西弁やめえな。何や、『/100』て?」
「『割る100』です。『AMG GT53』1,600万円『割る100』ですから、16万円、ということになります」
「面倒臭い云い方はやめえな」
「16万円というと、ほぼ平均に近い数字です」
「平均に近い?」
(続く)
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