2021年6月28日月曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その133]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[大王イカなAMG GT(続き11)]



「あ、先生!先生は、今の家壊して建て直し、ベンツが3台入る駐車場お作りになって下さい。スニーカー代りに今の『Eクラス』、よそ行きに『Sクラス』、長距離ドライブに『AMG GT』です」


という生徒エヴァンジェリスト氏のiMessageは、自らの夢を語るかの如く輝いて見えた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっており、生徒エヴァンジェリスト氏は、その『AMG GT』を含め、ベンツを複数台所有する為に、ビエール・トンミー先生に先生の自邸の建て直しさえ、進言するのであった。


「ワテが妄想しとるのは、普段使いに『Eクラス』、軽井沢の別荘に行く時は『Gクラス』、北海道や九州や能登半島の高級宿施設に長距離ドライブする時は『AMG GT』や」

「妄想ではなく、現実になさって下さい」

「ワテの新築は、10億円の完全耐震住宅や。地下室は映画館な。富士山が見えんとアカンから3階建てや。地下2階はトレーニングルームや」

「秘密部屋もお作りなんでしょう?トレーニングルームには、カートとカゴを沢山置いて、運ぶトレーニングをなさって下さい。『スーパー・マン』式健康法です」

「そやそや、金の延棒隠さんとアカン」

「死後に誰にも見つからない部屋を作る必要がありますね。見つかるとエロエロと、いや、色々とマズイものをお持ちですものね」

「プールは、のうてもエエか。そんなに頻繁に泳ぎとうないさかいな。バーカウンターもいらんわ。そんなに酒飲まんさかいな」

「側室を侍らせておく部屋もいるのではありませんか?」

「暖炉は迷うてるねん。作りたいんやが、聞くところによると、毎日、手入れが大変らしいで」

「あ、私の部屋も作っておいて下さい」

「庭の草木の手入れは、日比谷花壇に委託するんや。シャンデリアは、バカラに決めとるで」

「庭の手入れは、シルバー人材センターに頼むといいと思います」

「新築したら直ぐに、軽井沢の別荘の計画進めんとアカンから、暫くは忙しいこと覚悟しとるで。大型犬用の庭も考えとるで」

「別荘にも私の部屋をお願いします。専属シェフも雇うんですか?」

「風呂は、『エクシブ京都八瀬離宮』と同じデザイナーに頼もうと考えとる。専属シェフは面倒臭いから、その都度、『帝国ホテル』からシェフに来てもらうんや。寿司の場合は、『すきやばし次郎』から職人呼ぶんや」

「風呂は、大浴場も作って、近所のマダム達にも解放して混浴にするんですか?」

「ちゃうで。のぞき部屋を作るんや。録画設備完備な」

「え、のぞき部屋!?」

「風呂ののぞき部屋や」




「いや~ん!私の裸も見るんですか?」

「アカン、アカン。アンタに引きずられた。これは本当に実行する真面目な計画や。のぞき部屋はなしや」

「なんだかんだ云って、先生はオゲレツなんだと思います」



(続く)




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