<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[大王イカなAMG GT(続き11)]
「あ、先生!先生は、今の家壊して建て直し、ベンツが3台入る駐車場お作りになって下さい。スニーカー代りに今の『Eクラス』、よそ行きに『Sクラス』、長距離ドライブに『AMG GT』です」
という生徒エヴァンジェリスト氏のiMessageは、自らの夢を語るかの如く輝いて見えた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっており、生徒エヴァンジェリスト氏は、その『AMG GT』を含め、ベンツを複数台所有する為に、ビエール・トンミー先生に先生の自邸の建て直しさえ、進言するのであった。
「ワテが妄想しとるのは、普段使いに『Eクラス』、軽井沢の別荘に行く時は『Gクラス』、北海道や九州や能登半島の高級宿施設に長距離ドライブする時は『AMG GT』や」
「妄想ではなく、現実になさって下さい」
「ワテの新築は、10億円の完全耐震住宅や。地下室は映画館な。富士山が見えんとアカンから3階建てや。地下2階はトレーニングルームや」
「秘密部屋もお作りなんでしょう?トレーニングルームには、カートとカゴを沢山置いて、運ぶトレーニングをなさって下さい。『スーパー・マン』式健康法です」
「そやそや、金の延棒隠さんとアカン」
「死後に誰にも見つからない部屋を作る必要がありますね。見つかるとエロエロと、いや、色々とマズイものをお持ちですものね」
「プールは、のうてもエエか。そんなに頻繁に泳ぎとうないさかいな。バーカウンターもいらんわ。そんなに酒飲まんさかいな」
「側室を侍らせておく部屋もいるのではありませんか?」
「暖炉は迷うてるねん。作りたいんやが、聞くところによると、毎日、手入れが大変らしいで」
「あ、私の部屋も作っておいて下さい」
「庭の草木の手入れは、日比谷花壇に委託するんや。シャンデリアは、バカラに決めとるで」
「庭の手入れは、シルバー人材センターに頼むといいと思います」
「新築したら直ぐに、軽井沢の別荘の計画進めんとアカンから、暫くは忙しいこと覚悟しとるで。大型犬用の庭も考えとるで」
「別荘にも私の部屋をお願いします。専属シェフも雇うんですか?」
「風呂は、『エクシブ京都八瀬離宮』と同じデザイナーに頼もうと考えとる。専属シェフは面倒臭いから、その都度、『帝国ホテル』からシェフに来てもらうんや。寿司の場合は、『すきやばし次郎』から職人呼ぶんや」
「風呂は、大浴場も作って、近所のマダム達にも解放して混浴にするんですか?」
「ちゃうで。のぞき部屋を作るんや。録画設備完備な」
「え、のぞき部屋!?」
「風呂ののぞき部屋や」
「いや~ん!私の裸も見るんですか?」
「アカン、アカン。アンタに引きずられた。これは本当に実行する真面目な計画や。のぞき部屋はなしや」
「なんだかんだ云って、先生はオゲレツなんだと思います」
(続く)
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