<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[大王イカなAMG GT(続き9)]
「なぬ、フェースシールド?ああ、あれかいな。投票所の案内する仕事やな、『アンナイザー』ちゅうんは」
ビエール・トンミー先生は、iMessageながら、したり顔で、返信した。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、『AMG GT』についてのものへとなっていたが、エヴァンジェリスト氏が、『AMG GT』の方が、『Sクラス』より『上』なのかと訊きながら、『アンナイザー』という聞きなれない任務というか仕事を持ち出してきていたのだ。
「昨年、アンタ、都知事選挙でのフェースシールド付けた写真送って寄越したん、覚えとるで。今度は、都議会議員選挙かいな」
「さすがです、先生。『スーパー・マン』は、謂わば『Sクラス』、『アンナイザー』は、『AMG GT』だと思います」
「相変らず強引やなあ。まあ、『スーパー・マン』も『アンナイザー』もシルバー人材センターから回してもらう仕事なんやろから、『Sクラス』も『AMG GT』も、どっちもベンツや、いうことでは似とらんでもないけどな」
「先生、お言葉ですが、厳密には、『スーパー・マン』は、シルバー人材センターからの任務、『アンナイザー』は、東京都しごと財団からの任務なんです。実際には、地元のシルバー人材センターの職員の人たちが、東京都しごと財団の地元での仕事も兼務しているようですが」
「要するに、『スーパー・マン』しとる人は、少なからず『アンナイザー』もするんやろ。まあ、それとおんなじや。『AMG GT』に乗っとる人は、確実にクルマ2台(場合によっては3台)持ちやで。そして一台目は、『Sクラス』の確率高いで」
「確かに、『アンナイザー』も、『スーパー・マン』か『サイクル・ポリス』なんかをしている可能性が高いんです」
「『サイクル・ポリス』?」
「シルバー人材センターでは、駐輪場での自転車整理の任務を請け負っている人たちもいるんです。1回6時間で休憩のないハードな任務です。駐輪する人から文句を云われることもあるキツイ任務です。『スーパー・マン』仲間には、『サイクル・ポリス』もしておられる人がいます」
「アンタ、ホンマ、なんでも自分の望む方向に話持って行きよるな。でも、その手には乗らへんで。『AMG GT』に乗っとる人が、『Sクラス』を持っとる確率高いんはやな、趣味のクルマのスポーツカーの定番はポルシェやさかい、『AMG GT』に乗るちゅうことは、よっぽどベンツが好き、いうことになるからなんや。ワテかて、2台目としてのスポーツカーちゅうたら、迷わず『AMG GT』や。コレには実例が身近にあるで」
(続く)
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