「(アイツの話は、駄洒落に駄洒落を繋いで、なんか堂々巡りだが、どうせ巡るのなら、『巡回数』の方が、ずっと面白いんだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、頭中に『142857』という数字を思い描いた時、叫び声が聞こえてくるようなiMessageが友人のエヴァンジェリスト氏から届いた。
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「なんねえ、アンタあ、知っとったんじゃね!」
「え?」
「変いうか、不思議に思うたんじゃろ?」
「あ?.....ああ、不思議やで。『142857』いう数字に、『2』とか『3』とか『4』とか掛けてみい」
「え?」
「ええか、こうなるんや。
142,857 X 2 = 285,714
142,857 X 3 = 428,571
142,857 X 4 = 571,428
142,857 X 5 = 714,285
142,857 X 6 = 857,142
どや、計算結果の数字が、全部『142857』でデケとるやろ」
「ああ…」
「せやけと突然やで、『7』を掛けたら、
142,857 X 7 = 999,999
となるんや!どや、オモロイやろ?!」
「オモロクはないのお。ワシ、文學修士じゃけえ」
「この『142857』は、もっとシッコいで。
142857 X 8 = 1,142,856 → 1+6で7になる
142857 X 9 = 1,285,713 → 1+3で4になる
142857 X 11 = 1,571,427 → 1+7で8になる
142857 X 12 = 1,714,284 → 1+4で5になる
ここでまた突然、
142857 X 14 = 1,999,998 → 1+8で9になる
な、どこまでも『142857』が出てくるやろ」
「『伊予にて焼こうな』なんじゃね」
「は?」
「伊予は、『砥部焼』で有名じゃけえね」
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「(アイツ、こっちが折角、面白い方程式を教えちゃってるのに、また、何か知らないが、茶化してきてる!)」
と、ビエール・トンミー氏は、頭の中に浮かんできた友人のエヴァンジェリスト氏が惚けて面白がっているであろう顔に向けて、唾を吐き掛けた。
(続く)
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