2023年6月1日木曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その140)

 


「(アイツの話は、駄洒落に駄洒落を繋いで、なんか堂々巡りだが、どうせ巡るのなら、『巡回数』の方が、ずっと面白いんだ)」


と、ビエール・トンミー氏が、頭中に『142857』という数字を思い描いた時、叫び声が聞こえてくるようなiMessageが友人のエヴァンジェリスト氏から届いた。



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「なんねえ、アンタあ、知っとったんじゃね!」

「え?」

「変いうか、不思議に思うたんじゃろ?」

「あ?.....ああ、不思議やで。『142857』いう数字に、『2』とか『3』とか『4』とか掛けてみい」

「え?」

「ええか、こうなるんや。


142,857 X 2 = 285,714

142,857 X 3 = 428,571

142,857 X 4 = 571,428

142,857 X 5 = 714,285

142,857 X 6 = 857,142


どや、計算結果の数字が、全部『142857』でデケとるやろ」

「ああ…」

「せやけと突然やで、『7』を掛けたら、


142,857 X 7 = 999,999


となるんや!どや、オモロイやろ?!」

「オモロクはないのお。ワシ、文學修士じゃけえ」

「この『142857』は、もっとシッコいで。


142857 X 8   = 1,142,856   → 1+6で7になる


142857 X 9   = 1,285,713   → 1+3で4になる


142857 X 11 = 1,571,427   → 1+7で8になる


142857 X 12 = 1,714,284   → 1+4で5になる


ここでまた突然、


142857 X 14 = 1,999,998   → 1+8で9になる


な、どこまでも『142857』が出てくるやろ」

「『伊予にて焼こうな』なんじゃね」

「は?」

「伊予は、『砥部焼』で有名じゃけえね」




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「(アイツ、こっちが折角、面白い方程式を教えちゃってるのに、また、何か知らないが、茶化してきてる!)」


と、ビエール・トンミー氏は、頭の中に浮かんできた友人のエヴァンジェリスト氏が惚けて面白がっているであろう顔に向けて、唾を吐き掛けた。



(続く)






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