「(だけど、iMessageには、『エフェクト』に『ラウド』があるんだから、アイツも、『大声』のメッセージを送ってくる時には、『ラウド』を使えばいいのに)」
と、ビエール・トンミー氏が、ついつい余計なことを考えていると、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏から、その『ラウド』を使ったiMessageが届いた。
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「それに、アンタ、『前田日明』が、『クラッシャー』と呼ばれとったんを知っとるんじゃね!」
「ギョッ!アンサン、『ラウド』知ってたんやな」
「ギョっ!ギョっ!漁業協同組合!『あたり前田のクラッカー』!」
「ああ、せやった。ワテが云うんたんは、『クラッカー』やで。『あたり前田のクラッカー』や」
「照れんさんなや。『クラッカー』と『クラッシャー』は、語源が同じじゃけえ、『前田日明』のことを判っとったんは、判るんよ」
「でも知らへんで、その『前田イルナントカ』いうモンのことは。『金日成(キム・イルソン)』なら知っとるんやがな」
「な~んねえ。やっぱり知っとったんじゃね。『前田日明』の元々の本名は、『高 日明(コ・イルミョン)』で、『キムイルソン』の『北』の方じゃあなかったんじゃろうけど、親は、朝鮮半島出身で、つまり、『前田日明』は、在日韓国人じゃったんよ。今はもう帰化しとるんじゃけどね。での、お母さんの方のおじいさんは、『李氏朝鮮』時代の最後の近衛兵じゃったんじゃと。立派なもんじゃ。アンタが、『前田日明』の出自まで知っとるとは思わんかったで」
「『李氏朝鮮』いうたら、『高麗』を滅ぼしてできた王朝やな」
「さすが『世界史の鬼』じゃね!での、『前田日明』は、一時、会社の方針で『前田明』というリングネームにしとったんじゃけど、その最後の近衛兵じゃったおじいさんがつけてくれた『日明』いう名前に思い入れがあったみたいで、リングネームは『日明』に戻したんよ」
「ああ、韓国語で日本は、確か、『イルボン』やさかい、『日』は『イル』なんやな。で、その『前田』は、『イルナントカ』いう名前やったんやな。あ、そないなこと、どうでもエエがな」
「アンタ、ホンマ、頭エエねえ。ほうなんよ、『将軍様』の『金日成』が、『日』をとって『金成』になったら、名前が『イルソン』じゃのうて、『ナル』ちゃんになって、なんか変じゃもんねえ」
「おいおい、迂闊なこと云うと、アンタ、どないになっても知らんで」
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「(アイツ、本当に危ない奴だ)」
と、ビエール・トンミー氏は、怖れを知らない友人を怖れ、軽く身震いした。
(続く)
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