「(東大の理学部・工学部や東工大出身の同僚たちは、彼らよりシステム構築に長けたボクが、超難関私立の『ハンカチ大学』とはいえ、文系(商学部出身)と知って、随分、驚いていた)」
と、ビエール・トンミー氏が、勤めていた会社の情報システム部の部屋で羨望と妬みの入り混じった視線を感じていた頃のことを思い出していると、友人のエヴァンジェリスト氏から、少し拗ねたような、もしくは皮肉の入ったような、で結局、オゲレツなiMessageが届いた。
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「アンタあ、エエねえ。そうように数字を弄っとって楽しんじゃけえ。ワシなんか、別のモンを弄っとっった方が、楽しい、いうか、気持ちエエんじゃけどのお」
「アホンダラ!オゲレツは止めえ、云うとるやろが!エエか、もっとホンマに楽しいモン教えたる。『魔法の方程式』や」
「う~ん!オ・シ・エ・テ!ううん、アタシを『魔法』にかけてえ~ん!」
「エエか。こうや、
(A)必ず同じ数になる数式。
(1)任意の3桁の数字を思い浮べる。
1桁目と3桁目は異なる数字。(例)364
(2)逆に書く。(例) 463
(3)大きい数字から小さい数字を引く。
(例) 483-364 =99
(4)逆に書く(3桁で)…
2桁の時は1桁目を0にする。(例) 990
(5)上記(3)、(4)の二つの数字を足す。
(例) 99+990=1089
→必ずこの答えになる
どや。やってミイ」
「アンタあ、天才じゃあ!前からそうじゃないかあ、思うとったが、なんか間違うて、アンタに惚れそうじゃ」
「間違うても、間違えるんやないで。ほな、次、行くで」
(B)必ず9の倍数になる数式
(1)9の倍数同士の掛け算
(例) 3x9=27
(2)答えの数字を足す
(例)2+7=9
→必ず9の倍数になる
どや?」
「もう、アンタいうたら、ウチを弄ぶけえ、疲れたでえ…」
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「(ああ、弄んでやる!弄んでやる!いつもは、コッチがアイツから受けている仕打ちだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、彼自身の秘めた一面であるサディスティックな闇をその頬にのぞかせた。
(続く)
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