「(『チュー』だけで済むんだろうか?お姫様抱っこして走ったのだから、汗をかいただろう、と金髪でスタイル抜群のエエ匂いのする選手に、一緒にホテルに入って汗を流そう、と誘われるかもしれない!んぐっ!んぐっ!んぐっ!)」
と、ビエール・トンミー氏が、未だ忘我どころか、オゲレツな妄想の渦に吸い込まれていっていると、友人のエヴァンジェリスト氏から、更にオゲレツを誘発するようなiMessageが届いた。
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「オリンピックにも、『玉入れ』が欲しいのお」
「はああんん?何や、『借り物競争』と比べたら、普通やないか。『玉入れ』は、小学校低学年がやるもんやで」
「いや、小学校低学年では、小さ過ぎて間違いが起こらんじゃろう」
「間違い?『玉入れ』で間違いて、意味判らへん」
「オリンピックの『玉入れ』は、唯一の男女混合の競技なんよ」
「オリンピックでは、まだ男女混合競技は少ないと思うが、他にもあるやろ。卓球のダブルスとか水泳や陸上のリレーとか」
「いや、男女が同じコートいうか同じ場所の中でゴチャゴチャで競うんじゃけえ、他の男女混合の競技とは違うんよ」
「まあ、そういうたらそうかもしれへんけど…」
「ゴチャゴチャで競うとるとのお、玉を間違うて握ってしまうかもしれんのんよ」
「ああ、紅白同時に『玉入れ』すんのやな。それなら、赤の玉が白の陣地いうんかコートいうんか知らんが、敵の所に転がっていって、間違うてとってまうかもしれんわな」
「いや、その間違いじゃないんよ。味方の中で間違うてしまうかもしれんのんよ」
「赤が赤の玉、白が白の玉を拾うても間違いやあらへんで」
「いやの、2つしかない玉を間違うて握ってしまうかもしれんのんよ」
「何や、『玉入れ』に特別な玉を用意するんか?」
「ああ、確かに『アジャタ』では『アンカーボール』いう特別な玉がるらしいけど、でも『アンカーボール』は1つしかないけえね」
「ふん!その手には乗らへんで」
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「(そうだ。アイツ、『アジャタ』なのに、僕が、それを『アジャパー』とでも勘違いすると想定し、そこから、また話をあらぬ方向に持っていくつもりなんだろう)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏への警戒心を強めたことを、口をキリッと閉めたことで表した。
(続く)
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