2023年6月10日土曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その149)

 


「(でも、ボクは、本当に『インモー』の匂い、いや、臭いだろうか、それには興味ないんだ。いや、これまで考えもしなかったが、女の『インモー』の匂いなら……ああ、いかん、いかん。…あ!そうだ)」


と、何かを思いついたビエール・トンミー氏は、揺れる自らの思考を立て直すべく、友人のエヴァンジェリスト氏に向け、iMessageを打った。



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「匂い、いや、臭いでもええが、問題はそれだけやないんや。男か女も同じことで、伝統的で正当的な学問の研究対象は、女のものに特化しとるのが、『インモー』研究の特徴や。男のもの研究は、異端審問で排除されとるんや」




「アンタあ、単に、男のもんには興味がないだけじゃないん?」

「いや、『インモー』研究、『インモー』学の伝統性、正当性の問題なんや。その伝統性、正当性から、『如意棒』なんかは、我々研究者の意識にもあがっとらんのや。『如意棒』研究は、完全に研究の領域が異なるし、その研究者には、特殊な『志向』が必要になってくるんや」

「なるほどのお。で、『インモー』研究では、ワシ、生物学的側面のことのみ留意しとったが、アンタのことじゃ、『インモー』が人々に与える影響とか社会学的な考察もしとるんじゃろうねえ?」

「そうや。せやから、ワテの様な優秀な研究者は貴重な存在なんや」

「ああ、それだけじゃのうて、植物学の『牧野富太郎』先生が、植物の詳細な絵を描いたように、アンタも、『インモー』の詳細な絵を描くんじゃろう?」

「おお、『牧野富太郎』いうたら、ワシは見とらんが、今(2023年6月や)のNHKの朝ドラ『らんまん』の主人公のモデルになった人やな。NHKの『歴史秘話ヒストリア』と『英雄たちの選択』でも取り上げて、そっちの方は、見たんや。型破りの人物やな。『英雄たちの選択』では、『苦難突破のオタク魂』という副題やった。集めた植物標本の数が40万点、1億円の借金、独学で『日本植物学の父』となったんやな。昭和天皇も『牧野はどうしてる?』と気にしてたそうやな」

「『牧野富太郎』は、小学校中退ながら(とはいうても、明治になって小学校ができる前に、武士の子弟の通う学問所に、造り酒屋の子ながら通うた秀才で、学問所が廃止になって入学した小学校のレベルが低すぎて中退しただけなんじゃが)、東大の植物学教室に出入りするようになったんよ」

「けど、自分を引き上げてくれた東大教授の妬みで東大を出入り禁止にされて、その教授の後任の教授に呼び戻されたとのことやったな」

「ああ、その妬む教授とは、ドラマの中では、今は仲がええんよ。でも、既にきな臭い話が出てきとるんよ。ワシ、ストーリー予めある程度知っとるんじゃけどのお」

「おお、さすがデジタル・ハンターやな」

「『牧野富太郎』のことはのお、朝ドラになる前に、『プロの旅人』で取り上げとったんよ」



(参照:【牛田デラシネ中学生】変態の作られ方[その119]



「立派な先生をオゲレツに扱うとりはせんやろな」

「アンタ、その立派な『牧野富太郎』先生が植物学のfloraのを作ったように、『インモー』floraも作るんじゃろう?『インモー』の絵を描くんじゃろ?」

「時代は進化しとるんやで。絵は、古典的は方法論や。今は、写真、画像を駆使するのが研究の本流や」

「ああ、それでアンタ、カメラが抜群にええiPhone14 Proを買うたんじゃね!でも、どっちにしても、floraの元になる標本採集も重要じゃ」


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「(おお!標本採集かあ!そうかあ!....んぐっ!んぐっ!あ!いかん、いかん!)」


とビエール・トンミー氏は、慌てて両手で股間を押さえ込んだ。



(続く)






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