2023年6月25日日曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その164)

 


「(でも、『アジャパー』って、誰のギャグだったか…?...ああ!)」


と、ビエール・トンミー氏は、何十年ぶりかに、口の端にホクロを持つ喜劇俳優の顔を思い出し、その俳優について、友人のエヴァンジェリスト氏にiMessageを送った。



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「ワテが、『伴淳三郎』のことかいな、とでも云うと思うたんか?誰が、そう思うかいな。『伴淳三郎』が、『玉入れ』で有名やったなんて聞いたことあらへんさかいな」

「アンタあ、何云いよるん?まさか、『アジャタ』を『アジャパー』と勘違いしたんじゃないじゃろうねえ」

「やから、そないな勘違いはせえへんちゅうてんのや」

「ほうなん。『アジャタ』は、『アジャンタ』でもないけえね」

「何や、『アジャンタ』て?」

「『アジャンタ』は、アンタじゃ」

「何をごちゃごちゃ抜かしてんのや。詰まらん駄洒落は、止めれ」

「駄洒落じゃないんよ。アンタが本物のダンディな男であるように、『アジャンタ』は本物のインド料理の美味しいレストランなんよ。麹町の日本テレビの近くにあって、ワシ、昔、時々、食べに行っとったんよ」

「ああ、『アジャンタ』て、インドやな。インドの古代石窟寺院や。正確には、その寺院の遺構のある小さい村のことやで」




「おお、さすが、博識じゃねえ。やっぱり『アジャンタ』は、アンタじゃ。でものお、『アジャタ』は、『アジャンタ』じゃないんよ」

「そやから、何なんや、『アジャタ』て?」

「『All Japan Tamara Association』、つまり、『全日本玉入れ協会』(AJATA)のことよおね」

「へ?『玉入れ』に組織があるんかいな?」

『全日本玉入れ』いう競技の協会なんじゃと。『全日本玉入れ』いうんは、4~6人の選手が、『合計100個(アジャタボール × 99 + アンカーボール × 1)のボールをバスケットに入れるまでの時間を競うタイムトライアルスポーツ』なんじゃと。『アジャタ』( AJATA)のHPにそう書いてあるけえ」

「アンサン、さすがネット師やな。そないなん、よう見つけて来んなあ」

「での、アジャタボールを99個、ネットに入れて、最後に、アンカーボールをネットに入れんといけんみたいなんよ」

「ああ、最後やから、『アンカーボール』なんやな」


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「(『アンカー』は、『中華』だけど認める…良い製品を作ってる)」


と、ビエール・トンミー氏は、自らが非右手で持つiPhone14 Proを凝視めた。



(続く)






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