2023年6月4日日曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その143)

 


「(ふふふ。『魔法の方程式』は、まだまだあるんだぞお)」


と、ビエール・トンミー氏は、頬を歪めた、一歩誤ると犯罪者になりかねない笑顔を浮かべ、友人のエヴァンジェリスト氏へのiMessageを続けた。



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「まだあるぞ!エエか!


(B)必ず9の倍数になる


 (1)任意の数字を思い浮べる

   (例)347


 (2)逆から書く

   (例)743


 (3)大きい数字から小さい数字を引く

   (例)743-347=369


  →必ず9の倍数になる


どや?」

「ワシ、文學修士じゃけえ。疲れたあ」

「よっしや。また別の疲れること教えたるで。『2000年問題』が騒がれていた頃に知った『年月日に関する情報』や」

「おお、懐かしいのお!エレベーターが止まるとか、止めんといけんとか、大騒ぎじゃったのお。アンタあ、エレベーターが止まった方が、良かったんじゃろうがのお」

「はああ?またまた訳の分らんこと云いよるなあ」

「会社の同僚美人OLと態と一緒にエレベーターに乗って、『2000年問題』で止まって、中に閉じ込められたら、エエことしょう思うとったんじゃないん?」

「オゲレツはもうエエ!」

「ああ、その頃は、ワシ、『2000年問題』のせい、いうか、そのお陰で、主力商品(システム)が売れに売れて大忙しじゃったのに、アンタあいう男はのお」

「妄想もエエ加減にせえよ。あの頃、ワテはもう結婚して、愛する家内がおったんや」

「ああ、アンタより10歳も若うて綺麗な奥様じゃね。でも、奥様は奥様、『主食』じゃろ?でも、『デザート』は『別腹』じゃろ?」

「そりゃ、まあ、『デザート』召し上がれ、ちゅうオナゴはようさんおったんは事実や。でも、ワテは家内一筋なんや」




「銀行なんか、丁度、その頃、金融監督庁(今の金融庁じゃね)から、『自己査定』せえ、云われて大変になっとったあいうのに、アンタあいう男はのお」

「やからあ、妄想もエエ加減にせえよ。銀行の『自己査定』ちゅうんが何か、よう知らへんが、アンサン、自分のオゲレツ度を自分で査定して改めえな」

「おお、さすが、天下の超難関『ハンカチ大学』商学部出身じゃね。『自己査定』のこと知っとったんじゃね。1999年に金融監督庁から発表された『検査マニュアル』も読んだん?」

「おお、それや、それや!『1999年』なんや。ええか。


・全て奇数の年月日   【1999/11/19】

・次の全て奇数の年月日 【3111/1/1】

→今後1112年間ない。


・全て偶数の年月日   【888/8/8】

・次の全て奇数の年月日 【2000/2/2】

→こちらも1112年間なかった。


どや!?」

「アンタあ、それ、奥様にも披露して、『あ~ら、知的な人っ!』と、メロメロにしたんじゃろ?」


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「(うーむ。ところが、そうじゃなかったんだ。家内に、年月日に関する情報を説明しても、『あ~ら、凄いわねえ』と言葉だけの感心しか示さなかった。ボクの博識には慣れっこになってしまってるんだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、結婚前後の、まだ初々しく、こちらの披露する博識に対して、何にでも、『へえええ!すご~い!』と感嘆していた頃の妻を思い出した。



(続く)






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