2023年6月20日火曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その159)

 


「(だけど、なんだか懐かしい感じがする。『第1のコ~ス!』って、なんだったか….ああ!)」


と、ビエール・トンミー氏は、何かを思い出し、ベッドサイドのテーブルに置いたばかりのiPhone14 Proを再び手にし、友人のエヴァンジェリスト氏にiMessageを送った。



====================================


「『第1のコ~ス!』って、水泳やな?オリンピックか?」

「ほうよねえ。『ドン・ショランダー』よねえ」

「おお、『ドン・ショランダー』て、水泳で金メダル4個とった人や。『東京オリンピック』やな。でも、この前の(2021年の)やあらへんで。1964年の『東京オリンピック』や。水泳で、確かに、『第1のコ~ス!』て妙な選手の呼び出し方をしとったな。オリンピックだけやあらへんかったかもしれんが」

「ワシら、当時、小学4年生で、1964年の『東京オリンピック』は初めて生で見るオリンピックで(云うても、テレビを通してじゃけど)、感慨深かったじゃろう?」

「ああ、『第1のコ~ス!』だけやのうて、『一着はショランダーくーん』とか『じかーん⚪︎⚪︎秒』ちゅうオカシナ場内アナウンスも思い出したで。聖火ランナーの最終走者は坂井義則で聖火台までの階段は163段や。NHKの実況で絶唱しとったからよー覚えとるで」

「アンタ、さすがじゃ!いや、さすが以上じゃ!」

「100m走で、アメリカのヘイズ選手が『10秒0』ちゅう世界タイ記録を出したんは、特に、忘れられへん」

「知っとるで。『10秒0』は、アンタと同じ記録じゃったんじゃろう?」



(参照:ヘイズ(世界記録)に並んだ(後編)[B-Files No.1 ]



「あの頃のオリンピックは、エカッタ。純粋やった。聖火リレー見るだけでも感動したもんや。でもなんや今のオリンピックは!金儲けやで。今時の聖火リレーは、聖火ランナーの前後にスポンサーの大宣伝カーの車列が大音量で囲んで走って、大変なことになってんや。Youtubeで見て、ワテ、呆れたで」




「それって、逆効果な宣伝じゃね」

「この前の『東京オリンピック』は、開催費用が兆やったんやで。兆やで!こんだけ使うたらコロナ対策や補償がどれだけデケたちゅうねん」

「ワシのように恵まれない貧困老人に金回したりんさいやあ!じゃね」

「ワテ、オリンピック開催大反対やったんや。コロナで酷い状況で、デケル訳なかったんや。『ガースー』は、オリンピック中止にすべきやったのに、自分の政治生命のためにオリンピックを無理矢理開催するんやないで」

「無観客にするんじゃったら、『オランピック』いう名前にしたら良かったんよねえ」

「はあ?!」


====================================



「(ああ、それにしてもムカつく。東京オリンピックの女子新体操のチケットが当っていたのに)」


と、ビエール・トンミー氏は、脳裡にレオタードの太ももがマット上で回転していく様が浮かび、思わず、股間を抑えた。



(続く)






0 件のコメント:

コメントを投稿