「(『上京区』って、はっきりは知らないが、多分、京都だろう。でも、京都と『ジョー』と『モアイ像』との関係が分らない)」
と、ビエール・トンミー氏の脳裏に、行ったことも多分ない京都の『上京区』に『モアイ像』があり、その横に『ジョー』という外国人か日本人か分らない謎の人物が立っている様子が浮かんでいると、友人のエヴァンジェリスト氏から、想像もしなかった言葉のiMessageが届いた。
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「アンタあ、『同志社』知っとるじゃろうがあ」
「はああ?なんで、いきなり『同志社』がでてくんねん?そりゃ、『同志社大学』くらい、知っとりはするけど、ワテ、関西の大学事情はよう知らへんのや」
「アンタあ、怪しげな関西弁使うとるのにのお」
「せやから、ワテのは、関西弁やのうて『カーネーション弁』や、云うてるやろ。NHKの朝ドラの『カーネーション』で学んだ言葉なんや。ワテの師匠は、『カーネーション』で主演した『尾野真千子』先生や。『カーネーション』弁に目覚めされてくれた恩人や」
「関西ではのお、『カンカンドウリツ』とよう云われるとみたいなんよ」
「なんや、その『カンカン』なんとかは?」
「間違えんさんなよ、『フレンチ・カンカン』じゃないけえ」
「なんで間違えんのや。アンサン、『カンカン』とは云うたけど、『フレンチ』とは云うてへんやろ」
「いやの、フランスでは、『フレンチ・カンカン』は単に『カンカン』と云われとるんは、『SNCF』の大家のアンタなら、知ってるやろ」
「せやったかもな」
「おお、『せやったカモ』!アンタ、やっぱり知っとったんじゃね!確かに、『カンカン』は『カモ』のことじゃあとも云われとるんよね?」
「んん?......ああ、せやったカモな」
「フランス語の『カンカン』(cancan)は、幼児語で『カモ』のことらしいじゃないねえ。『カモ』の鳴き声がそう聞こえる『オノマトペー』かもしれんのんよね?」
「おお、『オノマチコ』先生や」
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「(あああああ!やってしまったああ!)」
と、ビエール・トンミー氏は、口を大きく開き、無声で叫んだ。
(続く)
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