2023年11月12日日曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その304)

 


「(あ、ダメだ、ダメだ。『関西学院大学』のことも、その『中川努』という先生のことも、どうでもいいんだ)」


と、ビエール・トンミー氏は、それ以上、友人のエヴァンジェリスト氏に振り回されないように、と背筋を伸ばし、肉体的にも防御の姿勢をとったが、エヴァンジェリスト氏からの意味不明なiMessageにその防御は容易に崩されるのであった。



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「『壁ドンドン』よおね」

「は?『壁ドン』なら知っとるが、そのことかいな?」

「『壁ドン』いうたらそうなんじゃけど、『ドンドン』じゃけえ、『ドン』が2回なんよ」

「2回で『ドンドン』するて、オナゴの家のドアをノックしても出て来いへんさかい、壁を『ドンドン』叩いてえ、『出てこいや~!』とでも云うんかいな?そりゃ、ストーカーやで」



「違うんよ。『壁ドンドン』も、あの『壁ドン』なんじゃけど、『中川努』先生流なんよ、『壁ドンドン』は。『プロの旅人』氏が、『中川努』先生を追悼して書いとるじゃないねえ」

「追悼?」

「『阪神大震災』で亡くなられたんよ。ワシ、『中川努』先生に教えてもろうたんよ。フランス流の女性の口説き方なんよ。女性を壁際に追い詰めるんよ。ほいでの、両手を壁に押し当て、女性を逃さないようにするんじゃと。片方を壁に押し当てるんは『壁ドン』じゃけど、両手を壁に押し当てるけえ、『壁ドンドン』なんよ」



(参照:【追悼】「壁ドン!」は甘い。「壁ドンドン!」:中川努先生。



「おお、なかなか洒落たこと教える先生やないか」

「そりゃ、素敵な先生じゃったけえ。アンタあ、それが『壁ドンドン』じゃとは認識しとらんでも、ようけえオナゴに『壁ドンドン』してきとるじゃろうがいねえ」

「ああ、アレが『壁ドンドン』やったんやな。アレは、オナゴも喜ぶさかいな」


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「(いや、ボクがした『壁ドン』は、別の『壁ドン』だ…)」


と、ビエール・トンミー氏は、その『壁ドン』をした時の衝撃を、そう、肉体的な衝撃と精神的な衝撃を思い出した。



(続く)






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