「(『同志社大学』は、元は『同志社英学校』だったのか。ボクの出身校の『ハンカチ大学』も、明治時代、元は『ハンカチ専門学校』で政治経済学を中心とする学校だったんだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、自らの母校への誇りに、誰も見ていないのに、大きく、大きく胸を張った。
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「アンタあ、『ジョー』さんに会うたことあるん?」
「はああ?会うたことなんか、ある訳あらへんやろ。明治時代のお人やろ、『ジョー』はんは?」
「ほいじゃったら、なんで『ジョー』さんの眼が青かった、と知っとるん?『ジョー』さんの眼は、本当に青かったん?」
「やから、知らんがな、『ジョー』さんの眼の色なんか。外人さんやったら、青い眼してはったんやないんか、と思うただけや」
「なんねえ、ワシ、『ジョー』さんは、今でいう『ハーフ』じゃったんかあ思うたじゃないねえ。両親共に、日本人じゃったあはずじゃけえ、おかしいのお、と思うたんよ」
「はあ?『ジョー』さんは、日本人なんか。なんや、明治時代に『ジョー』ちゅう名前やさかい、てっきり異人はんやと思うたで」
「確かにのお、今なら『ジョー』いう名前もありじゃろうけど、明治時代じゃけえね。実はのお、『ジョー』さんは、アメリカに行って帰ってから、『ジョー』いう名前にしたんじゃと(改名じゃ)。元々は、『七五三太』じゃったんじゃと」
「おりゃ、今度は、えろー日本人な名前やないか。いや、日本的やけど、そないな名前の日本人はおったんかいな。『七五三』て、こどもの名前やないんか?」
「アンタあ、よう聞きんさい、いうか、よう見んさいや。『七五三』じゃのうて、『七五三太』じゃけえ」
「なんや、『七五三』と『サンタ』がくっついたような名前やないけ」
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「(し、し、しまったあ。また、やってしまったあ)」
と、ビエール・トンミー氏は、また友人のエヴァンジェリスト氏並みのくだらなさしかないギャグというか冗談を云ってしまったことを悔い、思わず、iPhone14 Proを持たぬ左手で自らの頭を掻いた。
(続く)
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