「(それに、何だ、今度は。いきなり『山小屋』に寄った、って?宮崎駅の近くに、つまり、市街地であろう所に、何故、『山小屋』があるんだ?)」
と、ビエール・トンミー氏は、その疑問を抗議のiMessageで友人のエヴァンジェリスト氏に送った。
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「アンサン、態とワテが混乱するような云い方すんのは、ええ加減にしいや。『山小屋』いうんも、登山する人たちが休んだり、泊ったりする小屋のことやあらへんのやろ?どうせ、何かの店やろ?」
「おお!アンタも『山小屋』行ったことあったん?!」
「あらへんがな。ワテ、宮崎には行ったことないねん」
「じゃけど、『山小屋』は、岡山にも広島にあるけえ」
「で、何の店なんや、『山小屋』て?興味あらへんけど、アンサン、説明せな、気が済まんのやろ?」
「『山小屋』が何の店か知っとって、ワシに花を持たせようとしてくれとるんじゃね。アンタあ、やっぱり親友じゃあ」
「花を持たせてもろうたあ思うんじゃたら、そう思うとき。説明したいこと、説明させたらんと、アンサン、話を更に別の方に持ってってまうやろ。早う話を進ませたいだけや。もう、何の話してたんかも分らんようになってるけどな」
「『山小屋』は、ラーメン屋さんじゃないねえ。『九州筑豊ラーメン 山小屋』よおねえ。『プロの旅人』でも紹介されとったんよ」
[参照]
『山小屋』でダイヤモンドガラナを発見した!(前編)....井出商店、麺王、そして、来頼亭。
『山小屋』でダイヤモンドガラナを発見した!(後編)....屈辱の山小屋、屈辱のダイヤモンドガラナ。
「説明して気いが済んだかいな?で、その『山小屋』でラーメン食べて、アンサン、『宮崎太陽銀行』ちゅう銀行に行ったんやな?」
「おお、よう知っとりんさるのお」
「でも騙されへんで。問題は、『太陽銀行』や。関係ない『宮崎太陽銀行』なんか出してきよって!」
「『宮崎太陽銀行』なんか、いう云い方は、『宮崎太陽銀行』に失礼じゃろ。『宮崎太陽銀行』は、『太陽銀行』と関係ないとはいえのんよ」
「名前に『太陽銀行』が入っとるだけやろが」
「そう思うんじゃったら、『宮崎太陽銀行』に電話してみんさい」
「はああん?」
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「(アイツ、本題とは関係ない話ばかりして収拾がつかなくなって、開き直ってきたな)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏とのiMessageのやりとりが表示されたiPhone14 Proの画面の向こうに、口を尖らせたエヴァンジェリスト氏の姿を見た。
(続く)
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